《続》短編集胸キュンスカッと (ページ16)

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次の日から良規を避けるようになった。

菜穂「正門くん一緒に帰らない？」

正門「ごめん、俺はAとしか帰らないから」

「うち1人で帰るから日野さんと帰りなよ」

正門「おい、A！」

「何？」

正門「何？じゃねぇーよ。

俺のこと避けてんの？」

「そうたよ。避けてる」

正門「なんで？」

菜穂(Aを睨みつける)

「っ…決まってるやろ。もう良規のこと嫌いやねん。

ううん、ほんまは最初っから嫌いやった。

だからこれからはもううちに関わらんといて」

これで…いいんだ。

そしたら良規も離れてくれる。

そう思ってた。

正門「バカじゃねぇーの。

俺がそんな嘘に騙されるわけねぇーだろ」

「嘘じゃない。」

正門「じゃあ、何でスカート握ってんの？」

「え…」

正門「俺が知らないとでも思った？

お前が嘘ついてるとき、何か隠してる時の癖。

昔からスカートとかズボンとか服とか握ってんの知ってるから。

何隠してんの？」

なんで…嫌いになってくれへんねん。

「全部計算。こうすれば良規はきっとそう言ってくれるって思ってやった。」

正門「それも嘘やんな？

何年一緒にいると思ってんねん。

お前は俺に嘘なんてつけねぇーんだよ。

てか、そろそろ日野さん帰ってくれない？」

菜穂「え？」

正門「日野さんと帰る日なんて一生来ないと思うし…

それに、こいつ困らせていいの俺だけやから」

菜穂「っ…」

正門「あんたの仕業っていうのも全部知ってる。

何もされたくなかったらもう関わらんといて」

菜穂「ごめんなさい…」

日野さんはその言葉を残して去っていった。

「良規…」

正門「念の為聞くけど嫌いって嘘やんな？」

「だ…き…」

正門「えっ？」

「大好き！！」

正門「ばーか！俺の方が好きやし。」

まさか良規を好きになるとは思ってなかったけど、

良規がリア恋枠って言われる理由がちょっとわかった気がする…。

end

Next→??(お楽しみに！)