Juri side ページ10
「そういえば、最近忙しそうだったけど、なんかあった？」
一通り歩いて、歩き疲れた俺たちはコーヒーを買って空いたベンチに腰掛けると、ずっと気になっていたことを聞いてみる。
「あれ？バレてた？」
「バレてた？ってなに。電話は断られるし、返事は遅めだし、そりゃなんかあったかなって思うだろ、普通。
翔太くんに聞いても普通でしょって言われて、そんなもんなのかな、とも思ってたけど」
「まぁ、お兄ちゃんには口止めしてたからね」
「口止め？」
驚いて隣を見ると、Aちゃんの大きなショルダーバッグからA4サイズの雑誌みたいな冊子がでてきた。
「これ、見て？」
渡された冊子の表紙には、大きなフォントでタイトルらしき文字が書かれていて、中を開くと出演者一覧という見出しの左側にたっぷりと名前が並んでいた。
「ほら、ここ」
Aちゃんが指差すところには、役名と、その下に渡辺Aの名前。
「これって…」
「ドラマの台本。深夜枠だけどね。連続ドラマで、4月から始まるの。セリフはそんなに多くないけど、一応毎回出るんだよ」
誇らしそうに台本を見つめるAちゃんに、驚きを隠せない俺。
「演技は追い追いって…言ってなかった？」
「追い追いとは言ってないよ。いつかやりたいって言ってたのを、ちょっと前倒ししてみただけ」
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
