Juri side ページ27
ソファに座ってゲームの準備をしているAちゃんの横に座る俺。
「これ、誕生日プレゼント。さすがに付き合ってもないやつからもらうのは怖いし、振られたら渡せないし、と思って買ってなかったんだけど、記念日だし、選んでみた」
「…うそ。…ありがとう」
手渡した小さな紙袋は、今日昼から買い物に出かけて散々迷って買ったものだった。
Aちゃんはリモコンを床に置いて、俺の顔と紙袋を見比べてから嬉しそうに袋を覗き込む。
中にはリボンに包まれた小さな小箱。
小箱を開けると、シルバーの小さな輪っかが二つ。
「…これ、私が欲しいって言ってた…」
「そう。俺のフープピアス、欲しがってたっしょ。おそろいにしてみた」
「…うん！覚えててくれたんだ。めちゃくちゃ嬉しい。…ありがとう！ね、つけてみていい？」
「もちろん」
ウキウキしながら、片耳ずつピアスをつけるAちゃん。
その姿もなんだか色っぽくて、目が離せない。
「…どう？」
俺がつけるとちょっとヤンキーっぽくなるピアスも、Aちゃんの小さな耳にあると大人っぽく見える。
少し手を伸ばしてAちゃんの耳にかかった髪を耳にかけ、そのまま首筋に手を添えると、Aちゃんがくすぐったそうにこちらを見る。
「めちゃくちゃ似合う。かわいい」
「…もう」
目が合って、時間が止まる。
静寂の部屋に、時計の秒針がカチ、カチ、と動く音だけが聞こえる。
首筋に添えた手の親指で、Aちゃんの頬をなでると恥ずかしそうに目を逸らされる。
「こっち見ろよ」
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
