your side ページ23
公演最終日の翌日。
今日はうちに樹くんがくることになっている。
4日前にsixtonesの結成が発表されて、翌日「ファンに略されるのが嫌だから」というジャニーさんの一声でSixTONESに改名。
唯一無二な感じがして、新しい名前の方が私は好きだなと思った。
そんな渦中の人・田中樹くんのことを思い浮かべる。
『ずっと、Aちゃんのことが好きでした』
『…俺じゃだめ…かな？』
その言葉を思い返すだけで、全身の体温が上がるのがわかる。
じっとしていると、告白された声や抱きしめられた時の感触が思い起こされて、ずっとクッションに抱きついてなにも手につかなくて、無理やりにでも動こうと思って、普段やらない箇所まで丁寧に部屋の掃除を進める。
そんな樹くんが、千秋楽を終えて疲れているだろうに、それでも今日うちにくることになっているのは、できるだけ早くお兄ちゃんに挨拶しておきたいかららしく。
そういうところ、律儀だね、なんて言ったら、「あとでバレたら翔太くんに今後口聞いてもらえなさそうだし」とのこと。
たしかに、自分で言うのもなんだけど、お兄ちゃんシスコンだもんね。
なんて言ってお兄ちゃんと会う約束を取り付けるか迷って、あんまりかしこまっても変だし、とりあえずドッキリ形式で伝えてみよう、ということになり、
夜には稽古から帰ってくるお兄ちゃんを樹くんと私で待ち構えることになって、今に至る。
時計は19時15分を指していて、そろそろ樹くんが来る時間。
と、スマホのバイブが鳴って、お兄ちゃんからのメッセージが表示される。
『今日、阿部ちゃん家泊まるね！』
「……え？」
ピンポーン
私の声が、インターホンの音に重なった。
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
