your side ページ20
「はぁ、やっぱり緊張するね。関係者入り口って」
「そう？翔太くんの楽屋挨拶とかいったことあるでしょ？」
「昔ね。そんなしょっちゅうじゃないもん」
横を歩く樹くんを見ると、舞台衣装のパンツにラフなTシャツ姿であるけど、髪の毛なんかはそのままで。
まだ少し襟足に汗も見えて、色気にどきどきして直視できない。
少しだけ進むと、会場の中とかは思えない静かな場所についた。
「ごめんね、今日会えると思ってなかったから、差し入れもなくて…。sixtones結成、ほんとにおめでとう」
「ありがと。いやー隠しとくの大変だったわ。何回言いたくなったか！でも、いい誕生日プレゼントになったっしょ？」
顔を覗きこまれながら、にっ、と微笑む樹くん。
汗かいてるのにいい匂いがするの、反則。
「…うん。一生忘れない思い出になった」
「Aちゃんも、誕生日おめでとう」
「ありがとう。…樹くんも早くハタチになって、お酒飲みに行きたいね」
「Aちゃん絶対弱いでしょ。翔太くん、いつも飲みながらずっと笑ってるよ」
「お兄ちゃんはママ似だから弱いけど、私はパパ似だから強いはずだもん」
「なんだよそれ。…じゃあ、確かめてあげるから、Aちゃんの初めてのお酒の相手は俺ね？」
「…うん、いいよ」
ただでさえ久々に直接会ってドキドキしているのに、今日はずっと正面から視線を送られていて、恥ずかしくてうまく顔を見られない。
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
