your side ページ19
『ライブ終わったら、そのまま会場出ないで待ってて』
樹くんからきたその言葉通り、興奮冷めやらぬお客さんたちがぞろぞろと帰っていくのを見ながら、
私はひっそりと会場のソファに腰掛けて、ぼぅっと天井を見上げながら今日のライブを反芻していた。
『名前がね、俺たち6人の。決まりまして。』
『sixtones』
周囲のファンの子たちは叫びながら泣き崩れている子もいて、私も涙で舞台が滲んだ。
6人での歌を久々に聴いてから半年近く経っていて、ずっと待ち続けた名前。
樹くんの声からは自信がみなぎっていたから、きっと大丈夫なんだろうなって思ってはいたけど、それでもほっとしたと同時に、胸がいっぱいになった。
化粧室でメイクを直して、スマホを手に取ると同時にバイブが鳴り、樹くんから連絡。
樹くんから指定された場所は『関係者以外立ち入り禁止』と書かれたドアで、前には警備員さんが立っている。
と、中からちょこっと樹くんの顔が覗いて、警備員さんに「家族なんで、通させてください」と一言。
警備員さんは特に表情も変えず、「どうぞ」と私をドアの奥に入れてくれた。
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
