Juri side ページ18
「今日Aちゃんいるんでしょー？どこにいるか知ってんの？」
ライブ1時間前。
鏡の前で慎太郎と北斗と3人で、横に並んで髪を整えている。
メイクさんなんてまだまだつかなくて、
基本的には自分たちでなんでもやる。
「知ってるけどいわない」
「なーんだよぉ！教えてくれよぉ！」
「なになに、Aちゃんって誰？」
「ん？北斗知らないの？じゅったんの想い人！」
「いらんこと言うな！お前はぁ！」
「へぇ。樹もそういう人いるんだねぇ。ね、どんな人？」
「めっっちゃかわいくて、スタイル良くて、超いい子！あと、しょっぴーの妹！」
「お前が答えるな！あってるけど！」
あははは！と慎太郎の明るい笑い声が響く。
ライブ直前だというのに緊張感のない楽屋。
こっちは、今日を勝負の日だと思って必要以上に緊張してるのに…。
スマホの日付は2015/5/1。
今日は、Aちゃんの20才の誕生日であり、俺たち6人の大事な発表をする日でもある。
Aちゃんのチケットが誕生日に当たったのは偶然で、
さらに俺たちの発表のタイミングが2公演目の今日になったのもきょもの舞台の関係で、本当に偶然。
それもまた、運命なのかなと思わせた。
鏡に映る自分と目が合って、この数年の出来事が思い出される。
俺のダメなところも弱いところもたくさん見せたし、
Aちゃんのしっかりしたところも真面目なところも、意外とボケてるところも、少し人見知りだけど心を開けばよくしゃべるところも、いろんなところを見せてくれた。
知れば知るほど、もっと知りたいと思ったし、彼女のことを一番よく知る人間が俺だったらいいなと思うようになった。
2年前のへたれな自分とは、明らかに違う。
『ライブ終わったら、そのまま会場出ないで待ってて』
Aちゃんに一言LINEを送って、OKスタンプが返ってきたのを確認してから、スマホの電源を切った。
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
