Juri side ページ15
一瞬、心の声を読まれたのかと思ってギョッとして声を主を見ると、
ジェシーが案外真面目な顔でみんなの顔を見渡していた。
「ジャニーさんに言ってみようよ。もう一回やらせてくださいって」
頭をがつんと殴られたような気がした。
自分たちは言われたとおりに舞台に出るもんなんだと思ってた俺の頭に、電撃が走る。
そんな手があった…？
いや、もし思ったとしても、俺なら怖くてみんなに言えなかったかもしれない。
でも、普段ふざけているジェシーはそこにはいなかった。
「いいじゃん。俺も、思ってた」
ややあって、高地が話に乗ると、慎太郎やきょも、北斗もいいじゃん、やりたい、と口を揃える。
「樹は？どう？」
ジェシーがにやり、とこっちを見た。
「当たり前じゃん。…この6人がいい」
そして、その夜。
俺たちはジャニーさんにもう一回だけ6人で歌わせてほしいと直談判に行った。
ジャニーさんは何かを勘違いしたのか、1月放送の番組で1曲やっていいよ、と言う返事とともに、
『sixtones(シックストーンズ)』というユニット名を俺たちにくれた。
別々に動いていた歯車が少しずつ、重なり合っていくのを感じた。
家に帰って、今日のできごとがドラマチックすぎて、
どうしてもAちゃんに言いたくて、でもまだ何を成し遂げたわけでもないし、
未発表のことを話すのはいけないよな、と連絡するのを思いとどまる。
1月の放送で6人を見たら、喜んでくれるかな。
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紗々(プロフ) - スノ姫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです。続きも頑張って書きますので引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月23日 17時) (
レス) @page11 id: 836bb7a317 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - いい話しですね。兄に憧れてジャニーズに入ったり、モデルの事務所に入ったりといいですよね。続き待ってます (2021年9月22日 1時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗々 | 作成日時：2021年9月21日 20時
