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私を起こしてくれた少年、敦君が川へ飛び込んだ
すごいね、人が流れるからって飛び込む勇気は私はないかな
するなら、110番だね
危うく電話するとこだった。 否、したほうがいいのか?
悶々と考えていると、いつの間にか敦君が上がってきていた
『…え、大人?』
あれは彼引き上げてくるの大変だったろうな
「助かったか…ちぇ」
「ちぇって何ですか」
助けてもらって「ちぇ」って云う人初めて見た
『大丈夫だったの?その人』
「うん。でも、態とだったみたい」
…うん?
「君たちかい、私の入水を邪魔したのは」
『え、あ、入水?は?』
その人は急に入水について語り始めたけど、耳から耳へと通り過ぎて行った
…矢っ張り110番するか
呆然としていて全然話を聞いていなかったけど
「「ぐううううう」」
二人ともお金がなくてお腹が減っているのは分かった
「こんな処に居ったか唐変木!」
「おー、国木田君お疲れ〜」
反対の岸から誰かが叫んでいる
この人の同僚さんかな。だったら、すごく苦労してそう
「そうだ、彼は私の同僚なのだ。奢ってもらうと善い」
「俺の金で勝手に太っ腹になるな太宰!」
「『太宰…?』」
「私の名だよ」
夕方の風が、ふわりと彼の外套を膨らませる
「太宰。太宰治だ」
これが、あたしと彼_太宰さんとの出会いだった
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菜種梅雨佐矢花(プロフ) - 公式LINE楽しみにしています。これからもう頑張ってください (2020年10月9日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ(プロフ) - ありがとうございます!明日か明後日には更新しますのでよろしくお願いします!! (2019年8月15日 21時) (レス) id: 2a8d441004 (このIDを非表示/違反報告)
夏色炭酸水(プロフ) - とても面白いです!!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 18時) (レス) id: 4b5d2ae9b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユッカ | 作成日時:2019年6月23日 14時