隣と隣の隣 (ページ42)

今日:16 hit、昨日:17 hit、合計:105,465 hit

・ページ42

亮平side

パンの感想を連絡してみなよ、と玲奈ちゃんに背中を押されたから、夜、Aちゃんもゆっくりしてるかな？って時間に連絡してみた。

思ったよりもすぐに既読がついて、返信も。

それだけで嬉しいのに、突然鳴ったインターホンに出るとAちゃんで…。

残り物だけど、とパンをくれた。

パンのお礼に、と勇気を出してご飯に誘った。
俺の仕事のことを気にしてくれてたけど、テスト期間にでも！と粘ってなんとかOKをもらえた。

俺、頑張ったよね？

帰っていくAちゃんを見送って、俺も玄関を閉める。

それにしてもびっくりした。

Aちゃんの部屋着姿、可愛過ぎた。

緩めのTシャツに緩めの7部丈パンツ、そして薄手のパーカーを羽織っていた。

髪もゆるっと纏められていて、顔もすっぴん。

これでドキッとするなというのは無理。

どうしても思い出してしまうAちゃんの姿。

このままじゃ寝れない…と思った俺は早速Aちゃんとどこにご飯を食べに行こうか、と調べ始めた。

その最中ももちろんAちゃんのことを考えているからふと思い出してしまった。

Aちゃんが体調不良になった時にAちゃんの部屋に入っていった男性の姿。

亮「あれって…照だったってことだよね…。」

つい独り言を呟いてしまう。

亮「やめよ、考えないでおこう。」

自分に言い聞かせて目の前のスマホ画面に集中する。

そういえば、エトワールは木曜日が休みだったよな…ってことは木曜日ならご飯だけじゃなくて少し出かけることも出来るんじゃ…？

デート…誘ってみよう…ご飯だけじゃなくてちょっと出かけませんか？って明日にでも連絡してみよう。

でも出かけるってどこに？

そろそろ秋とはいえ、まだ暑いし…涼しいところがいいよね…。

天気に左右されない方がいいし…。

映画？水族館？

どこが正解なんだろう…？

しばらく恋愛というものをしていないからか、ちょっと考えただけでは答えなんて出なくて、俺はちょっとじっくり考えようと思い直し、とりあえず今日は寝ることにした。

舘様にAちゃんの好きなものとか聞いたら教えてくれるかな？

明日、舘様のお店にランチ食べに行こうかな？

そんなことを考えながら、いつの間にか眠っていた。