隣と隣の隣 (ページ41)

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亮「え、本当に貰っちゃっていいの？なんか催促したみたいになってない？そんなつもりじゃなかったんだけど…。」

「あ、ううん、私が勝手に持ってきたというか…貰ってもらえたら嬉しいなと思って…。」

亮「じゃあ…遠慮なく…ありがとう！うわぁ、他のもある！明日は一日仕事しようって思ってたからこれでめっちゃ頑張れるよ！！」

「喜んでもらえてよかった…。家でも仕事？学校の先生って大変だね。」

亮平くんの仕事の話はこの前聞いたけど、学校の先生なんて今まで周りにいなかったし、やっぱり大変なんだなぁと思った。

亮「テストが近いからさ、そろそろテスト作んなきゃなーって。」

「そうなんだね、頑張ってね！」

亮「ありがとう。Aちゃん、もしかしてお風呂上がり？ごめんね、湯冷めしちゃわない？」

「え？なんでわかったの？」

亮「服…かな…。」

そう言われて今の自分がどういう格好をしているのかを思い出す。

「うわ、恥ずかしい！こんな格好で来ちゃった。え、うわぁすっぴんだし…。」

亮「え？今気づいたの？」

「勢いで来ちゃったから…。」

亮「俺はオフな状態のAちゃん見られて嬉しい…よ？すっぴんも可愛い。」

「うわぁ…ごめんなんか気を遣ってもらっちゃって…じゃあ、私そろそろ帰るね？」

亮「あ、あのさ…いつも貰ってばっかだから、お礼したいんだけど…今度ご飯食べに行かない？」

「え、いいよ、気にしないで？」

亮「やっぱ忙しい？」

「私より亮平くんの方が忙しいと思う。」

亮「再来週、テスト週間でさ、ちょっと仕事落ち着くんだ。一緒にご飯…だめかな？」

「えっと…じゃあ、亮平くんが大丈夫なら…。」

亮「やった！じゃあまた連絡するね？」

「うん、待ってる。」

おやすみと挨拶をして自分の家に帰る。
亮平くんは私が自分の家に入るまで玄関のところで見送ってくれた。

そして家に入る前にもう一度亮平くんの方を見ると、手を振ってくれる。

亮平くんって可愛い。

さっきの、やった！って喜んだ時とかも可愛かった。

なんていうんだっけ？

あざと可愛い？だっけ？そんな感じ。

そんなことを思いながら、寝る準備を整えた。