隣と隣の隣 (ページ28)

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楽しい飲み会ページ28

照と佐久間さんはビール、私と宮舘くんと亮平さんはワインで乾杯した。

おつまみは宮舘君お手製のおしゃれなアペタイザー。

大「ねぇねぇねぇねぇ！Aちゃんは阿部ちゃんとどこで出会ったの？」

突然、馴れ初めを聞くかのようなテンションでそう聞かれ、本当のことを言うしかないなと思って家が隣の隣なのだと話した。

大「へぇー！めっちゃ偶然の出会いなんだ！！」

亮「俺の住んでる304と隣の305とAさんの306が全員阿部で、たまたま見かけた時に挨拶させてもらったんだ。」

大「えぇ！？三連続阿部！？」

涼「それは珍しいね。」

照「Aにその話聞いてたけど、そのうちの一室がまさか自分の友達だとは思わなかったわ。」

大「世間って狭いんだね。」

そう言う佐久間さんに確かに、とみんな頷く。

照、宮舘君、亮平さん、佐久間さんの四人は高校の頃からずっと仲良しなんだって佐久間さんが教えてくれた。

一見仲良くなるようなタイプには見えないけど、少し一緒にいるだけで、すごくバランスの取れた4人だなと感じて、仲が良いことに納得する。

佐久間さんはずっと笑顔で楽しそうに色んなことを教えてくれた。

照がムキムキになり出したのは高校3年の頃からだとか、宮舘君は高校の頃から貴族っぽい雰囲気があって、みんなから舘様と呼ばれていたとか、亮平さんはとても頭が良くて今は高校で教師をやっていることとか、自分はアニメが大好きなオタクでアニメグッズのお店で働けていて毎日楽しいとか…。

楽しそうに話しまくる佐久間さんに他のみんなはそんなことまで話さなくていいと焦ったり、懐かしいなと笑ったり。

もちろん私の話も少し。
宮舘君が経営しているエトワールというパン屋で照と働いていることや、そうなった経緯を宮舘君や照が話してくれた。

すごく楽しいこの空間に私もいつの間にか緊張を忘れていた。

大「Aちゃんって笑顔めっちゃかわいいよねぇ！」

「え！？」

突然ニコニコ笑顔の佐久間さんにそう言われ少しびっくりする。

「佐久間さんの方が可愛いですよ？」

思ったことをそのまま伝える。