隣と隣の隣 (ページ24)

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私も部屋に入り、ぬるくなってしまったサラダうどんを冷蔵庫に入れる。

手洗い、うがいをした後、スポーツドリンクで水分補給をする。

貧血に少し脱水も起こしていたのかもな…と思いながらラグを敷いてある床に寝転がった。

しばらくじっとしていると、次第に気分が良くなってきたのでゆっくりと身体を起こす。

さっき貰ったメモと自分のスマホを手に取り、亮平さんの連絡先を登録する。

Aこんばんは。306の阿部Aです。

A先ほどは助けていただきありがとうございました。本当に助かりました。

お礼は伝えなければと思ってそう送ると、数秒後にすぐ既読がついた。

「え、はや…。」

ちょっと焦っているとピコンッと届く返信。

亮平こんばんは。体調は大丈夫ですか?何か出来ることがあったら遠慮なく言ってくださいね。

Aはい、少し休んだら良くなりました。ご心配をおかけしてすみません。

亮平良かった。無理はなさらないでくださいね。僕はお役に立てて良かったと思っているので謝らないでください。

A本当にお優しいんですね。今度何かお礼させてください。

亮平いえいえ、お気になさらないでください。

Aいえ、そう言うわけには。亮平さんのおかげで本当に助かったので。

亮平じゃあ…一つだけお願いしても良いですか?

Aはい!何か私に出来ることありますか?

亮平Aさんのパン、また食べたいです。

Aわかりました!折を見てお礼に伺います。

亮平Aさんが完全に元気になってからで大丈夫ですからね?ゆっくり休んでください。

思ったよりもポンポンとテンポ良く続くLINE。
亮平さんって本当にいい人なんだろうなと文面からも伝わってきた。

その後はもう一度お礼を伝え、おやすみなさいの挨拶を交わして終わった。

夜ご飯に買ってきたうどんを食べ、一応風邪薬を飲み、お風呂に入った。

体調はだいぶ回復していて、熱も平熱まで下がっている。

明日の仕事のことを考えながらベッドに入ると、いつの間にか眠っていた。