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わがままな体質で困っちゃうよね、なんて自嘲気味に笑うさっくん。
「人それぞれだからしょうがないよ。私たちは気にしないし、今日は帰ってゆっくり休んでね?」
大「Aちゃん、ありがと。」
「照、今日は先に帰って?さっくんを早く送ってあげてほしいし。」
照「え、でも…。」
「私は大丈夫。仕事もあと少しだし、家も近いから。」
照「ん、わかった。じゃあ先帰る。阿部、悪いけどもうちょっと待ってA送ってやって?」
「え!?」
亮「うん、もちろんだよ、そのつもり。」
「え!?」
照「じゃあお先。」
そう言ってさっくんを連れて照が帰って行き、亮平くんと2人になった。
「亮平くん、私本当に大丈夫だよ?」
亮「ダメ、俺が心配だから。照にも言われたし、これで先に帰ったら俺照に怒られちゃうよ。」
「じゃあ…なるべく早く仕事終わらせるね。」
亮平くんはゆっくりでいいよと言ってくれたけど、待たせるのは申し訳ないのでなるべく急いで仕事を終わらせた。
来る時同様に少し大きな鞄を持って店を出ると、サッとさりげなく大きい鞄を持ってくれる亮平くん。
「自分で持てるよ?」
亮「いいの、俺が持ってあげたいから。」
「ありがとう。」
なんだかいつも以上に亮平くんが優しい気がして、ちょっとだけドキドキしている自分に気付く。
亮「今日のAちゃんの仮装、かわいかったなぁ…。」
突然そんなことを言うから驚くし照れるしで顔に熱が集まってくる。
亮「あんな可愛いAちゃんが大勢の人に見られたと思うとちょっとやだな…。」
「へ?」
亮「独り占めしたいくらいかわいかったから。」
「そ、そんなことない…よ…。」
亮「あるよ、見て?これ、めっちゃ可愛いから。」
そう言って私にスマホの画面を見せる亮平くん。
その画面には仮装姿の私。
「え!?なにそれ!?え??いつ??」
亮「さっき玲奈ちゃんから送られて来たんだよね。」
「え…玲奈ちゃん…も〜…。」
亮「待ち受けにしたいくらい可愛い。」
「絶対ダメだから!っていうか、そんな写真いらないでしょ!?消してー!」
亮「え?やだよ!消すわけないじゃん!」
「亮平くんの意地悪!」
亮「なんでよ!」
スマホを奪って消してやる!と手を伸ばしても、亮平くんが手を上にあげるから私には届かなかった。
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ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m (2月15日 19時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ぴのさん» 楽しみにしていてください。なるべく早くに更新していく予定です。 (2月15日 19時) (レス) id: 4d0fa264eb (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - クライマックスかぁ〜。ちょっと寂しいですが、亮平くんの、男気を期待しています (2月15日 19時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ぴのさん» お休みだったんですね!貴重なお休みの時間を使ってもらえるの嬉しいです。ここからはクライマックスに向かって頑張りますね!! (2月15日 19時) (レス) id: 4d0fa264eb (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ、嬉しい♪ たまたま仕事休みで、いっきに読んでます♪ (2月15日 18時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2022年10月9日 1時