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百均で買ったグラスを二つ出して、ワインと一緒に持っていく。
亮「ワイングラスもあるなんてオシャレだね!」
「百均のだよ?」
亮「それでもだよ。俺なんて、この前の飲み会の当日にグラスとかお皿とか買い足しに行ったからね。」
「私も徐々に増やしていったよ。」
食事の準備が整った。
亮平くんが持ってきてくれた映画のDVDもセッティングした。
早速再生…と思ったけど、亮平くんが最初はご飯を楽しみたいと言ってくれたので、再生はせずに、乾杯し、いただきますとご飯を食べ始めた。
亮「美味しい!!」
ビーフシチューを食べて、目を大きく開いてそう言った亮平くんに嬉しくなる。
「良かった!実はカレーにしようか、クリームシチューにしようか、ビーフシチューにしようかって悩んだんだよね…。」
亮「どれも好きだなぁ…カレーは大好物だけど、ビーフシチューって普段食べること少ないから凄く特別感があって本当に嬉しい!」
「喜んでくれて良かった。パンにも合うし、って思って決めたんだ。」
亮「うん!めっちゃ合う!!最高!!」
こんなにも喜んでもらえるなんて、作った甲斐があるなぁと思った。
食べてる途中から映画を見ようか、と言っていたのに、気付いたら食べ終わってしまった。
食器を一旦下げて、お水、お茶、ワインと飲み物を並べて映画を再生。
「飲み物、好きなタイミングで好きなの飲んでね。」
と伝え、自分はもう一杯だけワインを飲もうとグラスに注ぐ。
亮平くんのグラスにはまだ最初に注いだワインが少し残っている。
映画はもちろん面白かった。
公開当時に見ていたのもあって面白いことはわかっていたし、ストーリーも少し覚えていて、そうそうこんな話だった、と思いながら楽しめた。
エンドロールまで見終わって、私はやってしまったなと気付く。
家で映画を見る時の悪い癖が出てしまった。
集中しすぎて何を飲んでいるのか意識していなかったため、目の前のワインボトルが半分以上減っていた。
それに気付くと、心なしか頭がぼーっとしているような気にもなってくる。
亮「面白かったね。」
「うん、おもしろかった!」
亮「Aちゃん、爆発の時とかビクッってなってた。」
「いきなりの爆音とかびっくりしちゃうんだもん。」
亮「ふふっ、かわいいなって思って横目に見てた。」
「…恥ずかしい。」
亮平くんが穏やかに笑いながらDVDを取り出して片付けてくれた。
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ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m (2月15日 19時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ぴのさん» 楽しみにしていてください。なるべく早くに更新していく予定です。 (2月15日 19時) (レス) id: 4d0fa264eb (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - クライマックスかぁ〜。ちょっと寂しいですが、亮平くんの、男気を期待しています (2月15日 19時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ぴのさん» お休みだったんですね!貴重なお休みの時間を使ってもらえるの嬉しいです。ここからはクライマックスに向かって頑張りますね!! (2月15日 19時) (レス) id: 4d0fa264eb (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ、嬉しい♪ たまたま仕事休みで、いっきに読んでます♪ (2月15日 18時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2022年10月9日 1時