公務員の私と6色の彼ら (ページ19)

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『名古屋県警の矢作と申します』

青「矢作...？あ、Aちゃんか」

『どうもです....まさか会えるとは笑』

橙「そう、さっき刃物持った人がいたんだよね
隠れたから見つからなかったけど」

『どんな格好でしたか？』

橙「うんと...全体的に黒っぽい」

『黒かぁ、どのくらいの長さの刃物でしたか？』

青「足くらいかな」

『持ち手も合わせて23〜24cmくらいかなぁ』

メモに残しておくことが大事って言われたけどどう見てもこれ見返した時読めないよなと思うくらい汚い字でメモる

『とにかく、りょうさんとてつやさんが怪我したらただ事じゃないので家の中にいましょ...？』

橙「あ、あの人！！」

『へ？』

青「あの人あの人！さっき見た！！」

『了解！』

玲美「あの人？」

『そうそう！走る？』

玲美「A走れる？」

『あ...私はみんな避難させてようかな...』

玲美はおっけーの指をしてから走って追いかけ始めた

『2人は逃げてください死んじゃいますよ』

青「Aちゃんのほうが危なくない...？」

『ダメです、私はほら専用の服着てるけど2人は刺されたら死んじゃいますよ....』

橙「Aちゃん任せた、頑張れ！」

『はい！』

そばにいた人達を遠くに避難させてから署に電話
すぐここに来てもらうようにする

すると耳につけてたインカムから声が聞こえた

玲美「A、そっち向かった」

『了解！』

まじかよ死ぬ無理とか思いながらも近くに来た時ように見張る

『先輩たち早く来て....』

いや来ない。
早くて5分はかかる

見るからに東海オンエアの2人の方へ向かってるように見える

『そこで大人しく逃げないで立ってないと撃ちます』

死ぬほど怖いけど私より市民の皆さん

まぁこんな中学生みたいな大人が言っても怖くないんだろうな
こっちに少しずつ向かってくる

『子供みたいだからって油断して向かってきちゃ行けません
それにやってることは犯罪です』

人間の体ってよくできてるよね
緊急時には痛くても立てるなんて

刃物を持った人に走りよって持ってる方の手首を少し強めに叩くと刃物が手から落ちた

『ひ！？！？』

腕の横を全くセーフじゃなく通ったから切れて痛いけどそれどころじゃない

落ちた刃物を足で止めて置いて後ろにいた玲美にバトンタッチする

『あの、この行為って傷害罪って言うんです
ほんとにダメですよ』

その人から目線をそらすと後ろにはたくさんの先輩たちがいた

少し安心して笑ってしまう