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１−１０ ページ10
「雅紀」
呼ばれて目を合わせた。
翔ちゃんの瞳が熱を帯びて、俺を映し出している。
「大好きだ」
翔ちゃんが恥ずかしそうにしながら、それでも俺を見続ける。
翔ちゃんにそんな顔で、こんな事言われて我慢できるわけない。
自分から唇を合わせた。
最初は啄むように。
そのうちそれは深くなって。
お互いのカラダを密着させながら、刺激し合って。
頭の片隅で、ベッドはすぐそこなのに、って思ってる。
でも止められない。
翔ちゃん、大好きだよ。
もうここでもいいか、なんて思って翔ちゃんのカラダにキスしようとした時だった。
「だから・・・嫌だったんだ」
翔ちゃんがポツリと呟いた。
「やなの？」
こんなに翔ちゃんのカラダは俺が欲しいって主張してるのに？
「俺だって我慢できなったのに、雅紀が我慢できるわけないだろ！」
「翔ちゃん・・・」
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2014年7月17日 22時
