俺の隣のすとーかーちゃん番外編２ (ページ24)

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もしかしたら。
翔ちゃんを好きなオンナノコが、潤くんに依頼した、とか？
聞いてみたいけど、潤くんは絶対教えてくれないだろう。

翔ちゃんの会社の人……。
顔と名前が一致してるのって、大野さんと二宮さんしかいない。
あの二人は、その日の翔ちゃんの出来事を教えてくれていた。
もっぱらオンナノコ情報。
それを見てると、やっぱり翔ちゃんてモテるんだよ。
本人の自覚は全くないけどね。
前に翔ちゃんには言ったけど。

「俺はおまえの方が心配。おまえの方が無駄にモテて自覚ないから」

そんな事ないのに。
黙ってると、翔ちゃんは俺の両頬を手で挟んで、視線を合わせるようにした。

「特に、松本に注意しろ。松本に注意。わかったな」

何で二度言ったんだろ？
それに潤くんに注意って。
何を注意するんだろ？

「雅紀さん」

「うわっ！」

ソファーにいたと思ったら、潤くんがすぐ近くにいた。

「どうしたんですか？お湯、沸いてましたよ」

「えっ」

見ればやかんから湯気が出ていて、スイッチはもうすでに切られていた。

「あ、ごめん。ちょっとぼうっとしてた」

「コーヒー入れるんですよね？」

「あ、大丈夫、俺がやるよ。潤くんは座ってて」

「あなたがそうやってぼんやりしてる時は、危ないんですよ」

「危ない？」

「絶対何かやらかすんですよ。しかも厄介な事を」

「そんな事・・・」

やってる気がする。