俺の隣のすとーかーちゃん番外編２ (ページ23)

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「潤くん、ここに来るなんて珍しいね」

潤くんを招き入れる。

「櫻井さんがいない時しか、来れないでしょう？」

どうして今、翔ちゃんがいないって知ってるんだろう？

「翔ちゃんがいないって、どうして」

「櫻井さんの会社の人に聞きました」

「それって仕事で？」

「プライベートで」

にっこり笑う潤くん。
潤くんは高校の時もモテたけど、今でもモテモテだ。
翔ちゃんの会社の綺麗なお姉さんにでも、聞いたんだろう。
俺はため息をついて、お湯を沸かしに台所に向かった。

「そこら辺に座ってて。今、コーヒー入れるね」

「はい」

ソファーに座るかと思ったけれど、潤くんは俺の部屋に興味深々みたいで、ずっとウロウロしていた。

「ここ、開けてもいいですか？」

しばらくして、聞かれたのは寝室。

「いいけど、ちょっと散らかってるよ。片付け中だから」

「櫻井さんは、昨日来たんですか？」

「翔ちゃん？ううん、来てないよ」

「そうですか」

あれ？
潤くんは俺に確認したのに、ドアを開けずにそのままソファーに座った。

「見ないの？」

「はい」

「聞いといて？もしさ、昨日翔ちゃんが来てたら、開けて見てたの？」

冗談で言ったのに、潤くんは無言。
その無言、怖い。
潤くんが、俺のベッドを細かく調べてる様子を想像してしまった。
よかった、翔ちゃんが来てなくて。