俺の隣のすとーかーちゃん番外編２ (ページ20)

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どれくらい寝たんだろう？
いい匂いで目が覚めた。
隣には翔ちゃんがいない。
翔ちゃん、朝ごはん作ってくれてるのかな？
こんなこと、ハジメテだ。
翔ちゃんは台所にあまり立たない。
俺が作ってるのを手伝ってくれる事はあるけど。
俺がいなかった時は、外食ばっかりって言ってたっけ。
そんな翔ちゃんが朝ごはんを・・・。
俺は不安になって、起き上がった。

「イタタ」

腰に痛みが走る。
腰をさすりながらベッドから降りて、下着を持って寝室を出た。
翔ちゃんが台所でフライパン片手に悪戦苦闘している。

「翔ちゃん、おはよう」

翔ちゃんは俺の方を向いた。

「お、雅紀、おはよう。って裸かよ！」

「ん、シャワー浴びてくる」

「おう、それまでには出来てるよ」

俺は翔ちゃんに近づいて、抱きしめた。

「翔ちゃん」

「雅紀」

俺たちはどちらからともなく、キスをした。

「ん」

「ん」

また、キス。
昨日の余韻がまだ残ってるのかな。
止まらなくって、何度も、何度も。
翔ちゃん、なんで俺のお尻ばっかり触ってるの。
それは煙がもわもわしてきて、なんだか変な匂いがするまで続き・・・。
ん？煙？

「うわっ！翔ちゃん！焦げてる！」

「えっ！」

翔ちゃんは慌ててスイッチを切った。

「あ、危なかった」

「本当だね」

「雅紀が、キスするから！」

「翔ちゃんが、キスするから！」

俺たちはほぼ同時に声を出して、お互いに笑い出した。

「シャワー浴びてくるね」

「うん」

俺は翔ちゃんにもう一度キスをして、バスルームに向かった。