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２−６ ページ17
これから起こる事を考えながら。
ちゃぷん。
ちゃぷん。
と、水で遊んでいる時だった。
「雅紀」
突然名前を呼ばれてびっくりする。
脱衣所から翔ちゃんの声がした。
「な、何？翔ちゃん」
「湯加減、どう？」
「う、うん。ちょうどいいよ」
そのまま翔ちゃんは、いなくなるかと思ったけど。
コンコンと風呂のドアを叩いた。
「雅紀、嫌だったらいいんだよ・・・断って、いいんだよ」
翔ちゃん、俺が嫌がってるって思ってるんだ。
違うんだ、翔ちゃん。
俺は風呂から上がって、ドアを開けた。
「え、ま、雅紀？」
びっくりしてる翔ちゃんに抱きつく。
「翔ちゃん！」
「わっ！おまえ濡れてるのに」
「ごめん、翔ちゃん。俺、翔ちゃんが恐かったんだ」
「こわ、い？」
「だって、今日の翔ちゃんすごく・・・これからやるぞ、って言うのが伝わって来て」
「・・・俺のせいかよ」
ふうっ、て翔ちゃんがため息をついた。
「俺は、いつだってやる気だけど？」
言って、自分で笑ってる。
俺の頭を優しく撫でる、翔ちゃんの手が心地いい。
「ごめんな。不安にさせて」
「ううん。俺こそごめん。翔ちゃん、濡らしちゃって」
俺から離れた翔ちゃんは、雨も降ってないにびしょ濡れだ。
「どうすんだよ、これ」
「じゃ、一緒に入ろう？」
「おまえ、のぼせんなよ」
「大丈夫だよ」
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2014年7月17日 22時
