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土曜の夜の俺の部屋。
やっぱり翔ちゃんと、いちゃいちゃしたい。
でも翔ちゃんは本を読み出した。
翔ちゃんに構って欲しい。
だから膝枕、なんて言ったんだ。
一体何の本を読んでるんだろう。
その表紙は、カバーに隠されて見えなかった。
しばらくそのカバーとにらめっこをしてると、本が閉じられた。
「翔ちゃん、終わったの？」
あ、まずい、翔ちゃんの顔。
俺をいじめる時の顔だ。
でもそういう翔ちゃんも、嫌いじゃない。
夜は俺の方が翔ちゃんをいじめてるし。
翔ちゃんがおねだりするまで、俺はしないから。
「お願い・・・雅紀」
羞恥で頬を赤くしながら、俺を見る翔ちゃん。
俺にしか見せない顔を見ると、すごく安心する。
翔ちゃんは俺の・・・。
「聞いてる？雅紀」
「え？」
翔ちゃんの目が細められる。
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2014年7月17日 22時
