俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ36)

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翔ちゃんのワイシャツのボタンは半分ぐらい開けられ。
胸が見えるか見えないかの所で、隠されていた。
ズボンから出されたワイシャツが、またいい味を出している。
そしてほどかれたネクタイが、翔ちゃんを彩っている。
ズボンのベルトとホックは外されて。
下着が見えるか見えないか。
それに翔ちゃん、病人だから、薄く開いた唇から吐息が漏れると、何とも艶っぽくて・・・。
呆然としていると、ニノと呼ばれた、俺と一緒に布団を運んでくれた人は。
はだけたワイシャツを合わせて、スーツを翔ちゃんの上にかけた。

「大野さん、病人で遊ばない。相葉さん、出来ればルームウエアあります？その方がいいと思うので」

「下着も替えようよ」

「大野さん！」

「そんな怒んないで。ニノ」

「あなたが怒らせるようなことしてるの。相葉さん、すいません。この人、悪気がない分、たち悪くて」

「いえ。俺、着替え持ってきますね」

なんか、すごい人たちだな。

クローゼットから、服を選びながらそんなことを思う。
そういえば、翔ちゃんから聞いたことあるな。
会社の同僚で、同じ大学の、人。
ニノ・・・二宮さん、だっけ。
じゃ、智くん・・・が大野さんか。
二人とも、俺の知らない大学時代の翔ちゃんを知ってる人。
翔ちゃんが誰と付き合ってたか、知ってる人。
昔は・・・昔だ。
俺は首をふると、翔ちゃんたちがいる所に戻った。