恋の切り札 【剣短編】

まさかの子持ち！？【続】 ページ43

カラリと揺れるグラスに入った氷を見つめてはあ、とため息をついた

橘「もっと前向きに考えろ。そんなんじゃいつまでたっても結婚できないぞ」

睦月「…ゔぅ…。わかってますよ…。」

落ち込む睦月に橘は
チューハイのお代わりと
ビールとつまみを注文した

橘「まあ、だが急ぐことはない。ゆっくり考えろ…お前はまだ若いんだからな」

「はい…」と返事をし橘を見ると
睦月はあることに気づく

睦月「あれ…橘さん…それ…」

ゆっくりと指差し
橘はなんだと言い指にはめられていた指輪を見やる

睦月「もしかして結婚指輪…ですか！？」

橘「ああ。」

睦月「橘さん結婚したんですか！？」

橘「まぁな」

睦月「いつですか！？」

橘「ずいぶん前だ」

睦月「えっ、だって前ってどのくらい前ですか！？」

橘「…お前とハカランダで会う前からだな。」

睦月「そんな前から！？…だ、だってハカランダで会った時指輪してなかったじゃないですか！」

橘「あの時はたまたましてなかっただけだ。」

睦月「そんなぁ…なんで式呼んでくれなかったんですか…」

橘「式は挙げていないんだ。…お互い忙しくてな」

睦月「！そうだったんですか…！…あの、それでその結婚相手の方って…誰なんですか？」

橘「お前もよく知っているだろう。」

睦月「俺が知ってるって…え、まさか…え！？…もしかしてAさん！？」

橘「そうだ」

睦月「本当ですか！？わぁぁぁ…びっくりです！まさか橘さんとAさんが結婚するなんて…」


橘「俺も思ってもいなかったよ。…あいつと結婚して…子供もいるなんてな」

睦月「本当ですよね…って…え、子供？子供いるんですか！！？」

続→←たまには2人で飲みましょう【橘 睦月】

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