恋の切り札 【剣短編】

お前にはかなわない 【橘】 ページ4

お前にはかなわない





仕事場ー
残業中のAちゃん

A:橘さんと付き合ってもう一年かぁ…

カレンダーをめくりめくり
思い出を振り返る



いろいろあったなぁ

恋人じゃないのにいきなりキスされてビックリしたの今でも覚えてるよ
心臓破裂するかと思ったし…


まぁ
嬉しかったからなー
橘さんの事好きだったし…

ウィーン

自動ドアが開く音が聞こえた

こんな時間に誰？みんな帰ってるはずだよね？


橘:こんな時間まで仕事か？


頬にあったかい缶コーヒーがあたる


A:あ、え！？た、橘さんっ！！お疲れ様です！ありがとうございます…
ていうか橘さんこんな時間にどうしたんです？もう帰ってるはずじゃあ…

橘:ああ、少し忘れ物をな。
…それより


A:？

橘:二人きりのときくらい「橘さん」はやめないか？

後ろから優しく抱きしめ耳元で囁く


A:ふぇ/////！？

橘:…A。俺の名を呼べ


※いつも仕事場では名字呼びです
でもAちゃんはなかなか橘さんの下の名前が呼べません



A:そそそんな！！いきなりなんですかっ//////！？

橘:ずっと言いたかったんだが敬語もなしだ。

A:できないですよそんな今更///！って顔近いですっ/////！！

橘:呼ぶまで離れないからな


A:そんなぁ〜！

橘:……

A:う、うぅ…//////

ぎゅっと抱き着いて


橘:A…？


A:さ、朔也のばかぁ…///////！(涙目

橘:っ////！！

腕を掴み唇を重ねる


A:さ、くや…////？

橘:まったくお前にはかなわないな…////


A:ふふっ、橘さんなんか可愛いですねっ！

橘:だから、橘さん呼ばわり、敬語は二人きりのときはナシだ…

Aの唇にゆびをあてて

A:はぁい♪

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