恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ9)

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君は誰なの？ページ9

「こないで…こないで！！」

逃げるA
をスマッシュ達は追いかけてくる

なぜ狙われているのかわからず
ただただ走り続けるが足に何かが突っかかり
バランスを崩しその場に倒れた

「……っ…」

忍び寄るスマッシュ達にもうダメだと思い目を閉じ時だった

「A！」

名を呼ばれ振り向くとそこには
ビルド、桐生戦兎の姿があった

「兎ちゃん…！っ、やっ！」

スマッシュに取り押さえられ
身動きが取れなくなる

「…俺のAに手出したら…どうなるかわかるよな？」

シャカシャカと両手ボトルを振り
ビルドドライバーに
はめ込むと新たな姿に変わる
そしてAに当たらぬようスマッシュに攻撃し掴まれていた体が離れる

「逃げろ、A！」

Aはうんとうなずき走り出そうとした時だった

「！！？」

目の前に見たことのないライダーが現れた

「………っ！？」

キィンッと一瞬だが頭痛がし
頭を抑えるその隙に

謎のライダーは
無言でAの腕をつかもうとしたが
パシリとその腕が誰かに掴まれた

「おいおい、こいつには手を出すなと言ったはずだぜ？」

現れたのはスタークだった

「……っ、スター…ク」

気を失い
倒れるとAをスタークは受け止めた

「よっと」

「スターク！…と、誰？」

戦兎はスマッシュを倒し
スタークの元へ駆け寄ると
気を失ったAを戦兎に預けた

「…そいつ連れて早く逃げろ。ここは俺様がなんとかしといてやる」

「……わかった。」

…

戦兎はAを連れ遠くまで逃げ
近くのベンチへ下ろすと
気を失っていたAがゆっくりと目を覚ました

「…A…大丈夫か？」

「…兎ちゃ……っ！？」

突然激しい頭痛に襲われ
Aは頭を抑えると

急に脳裏に何かの映像がうつる

「ーーーーような」

「ずっと、ずっと」

「全てが終わったら……迎えにいく」

その言葉を聞いた瞬間
脳裏に見たことのある人物が映り
胸がドクンと高鳴った

誰……誰、なの…？

「A…？」
震えるAに手を伸ばし触れようとした時

「触らないで！！」

そう言われ戦兎はびくりと反応した

「……、わるい…」

「！…ご、ごめん兎ちゃん…！」

A
は戦兎に謝罪しうつむいた