恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ47)

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北都に行きたい【猿渡】ページ47

「お願い兄さん」

「ダメだ。」

「…お願い…！」

北都にいるスターク、石動惣一に
話があり北都本部に行きたいと
猿渡に頼み込むが
危ない、やめろなどと答えを返され全て却下された
どうしても会いたくて
兄の特権を使ってなんとか北都本部に潜入したい…

こうなったら奥の手しかない

Aはポケットから
みーたん、美空のプロマイドを取り出した
みーたんに反応した猿渡は目をギラつかせる

みーたんファンならこの限定プロマイドがほしいはず…！

「これあげるからお願い！」

「…残念だったな、みーたんのプロマイドがなんだろうがダメだ。」

「お願い、なんでも言うこと聞くから！」

猿渡はピクリと眉を動かした

「…なんでも？」

「う、うん…。北都に行っていいならなんでも言うこと聞くよ」

「じゃあ、俺と結婚「却下よ」冗談だよ、冗談だからんな物騒なもんしまえ」

Aはトランスチームガンをしまい
猿渡は
悩ましげな表情を浮かべる

「…？ないの？」

「あるのはあるんだが沢山ありすぎてな…」

「えぇ…」

「…じゃあ…。」

…

東東から北都へのゲートをくぐり、
Aを乗せた車は
目的地、北都へと到着する

「アネキ、もうすぐ北都本部だぜ！」

助手席に乗った赤羽は
後ろの後部座席に座るAに言う

「…ここが北都…」

「そうだよ！てか、よくカシラ北都に行くこと許してくれたね？」

隣に座る黄色いニットをかぶる青年黄羽は
首をかしげる

「あ……うん。」

「あれほど妹は北都に行かせないって言ってたのに…」

そんな会話を聞いた
運転席の青羽が口を開く

「あれか？カシラの好きなネットアイドルみーたんグッズで釣ったのか？」

「ああ！みーたんグッズならカシラ言うこと聞きそうだもんな！そうなのか、アネキ？」

「う、うん…」

グッズで釣れたら苦労しなかったよ…。
でも無事に北都息を許してくれて良かった。

…え？兄さんからなんのお願いを聞いたかって？

…それは…