恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ45)

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裏切り【石動惣一】主人公敵サイドページ45

「惣一…？」

「ん、なにA」

ファウストアジトの
立ち入り禁止エリアにある
１つの研究室に
ブラットスタークの石動惣一はいた

ここは基本
惣一とAしか
出入りは許されていない
秘密の部屋

「何してるの？」

「戦兎が作ったスクラッシュドライバーのデータ見てんの。いやー、流石だわ…完璧」

「…スクラッシュドライバーのデータ手に入れてどうするの？」

「北都側に渡して作ってもらうんだよ」

「！？どう、いうこと…」

「頭の良いお前ならわかるだろ？」

パソコンからメモリをぬきとり
Aに見せる

「…裏切るの？東都を…」

「そんなとこ。…お前は？どうする」

「……どう、するって…」

「このまま東都に残るか俺と北都に来るか。…どうする？」

突然の選択にAは
うつむいてしまった

「………惣一はどうしたい？私についていってもらいたい？それとも残ってほしい？」

「そりゃ、俺的には…一緒に来て欲しいよ？」

惣一はAに顔を近づけ
頬に手を当てる

「……いや、来て欲しいじゃなくて…」

「…っ！」

「俺と来てよ、A」

そう言われ、チュッと
頬にキスをされ
抱き寄せられた

「……わかった。惣一と一緒に行く…」

「！本当？」

お互い顔を見合わせると
Aはコクリとうなずいた

「無理してないよな？」

「してないよ」

「ん、そっか。…じゃ、準備に取り掛かるか」

惣一は口元に怪しげな笑みを浮かべる

「？準備…っう…！？」

グサリと背中に
鋭い針が刺さり
激痛が走る
立っていられず惣一の胸に倒れこんだ

「…そ、準備…」

Aからコブラの針が
抜ける
身体中が機能しなくなり足や手が動かなくなってゆく

「どう、い、う…つ、もり…！？」

「…決まってるだろ？今までの記憶を消すんだよ。戦兎とたち記憶も幻徳の記憶も。」

「な、んで…！？」