恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ28)

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生意気な子猫ちゃん【石動惣一】(甘) ページ28

「……あ」

「…あれ？」

北都政府の建物の廊下で
バッタリとAと石動惣一と
鉢合わせしてしまった

逃げなきゃと
思いAはその場から走り出した

「おいおいおい…！待て待て！」

惣一は逃げるAを追いかける

まさかよりによって
惣ちゃんに見つかるなんて…

息を切らし曲がり角を曲がり空いていた部屋へと
隠れた

「……」

チラリと隠れた隙間から
空いているドアを見つめる
が惣一が追ってくる様子はなく
一安心
したその瞬間

「逃げ切れたと思った？」

「！！？」

後ろを振り向くと
そこには石動惣一の姿があった
慌てて距離をとる

「んな警戒すんなよ？取って喰ったりしねえよ？あ、でも下手な真似したら…喰べちゃうかもな」

「……っ」

「……そんなことより、なんでお前がここにいるわけ？」

空いたドアを閉め
逃げられぬよう鍵をガチャリと閉めた

「……惣ちゃんには関係ない」

プイッとそっぽを向く

「…もしかしてグリス、猿渡のことについて聞きに来た、とか？」

「！…それもある」

「それも？あと他にあんの？」

「……あるけど教えない」

「え～…なんだよそれ。教えろよ」

ゆっくりと
Aに歩み寄る

「嫌ったら嫌なの。…ていうかそろそろ私帰りたいんだけど…」

「そんなここまで来てのこのこ返すわけないでしょ」

壁に追い詰められ身動きが封じられる

「なっ…！？」

「…しばらく会えてなかったんだしさ、折角だしゆーっくり俺とア、ソ、ボ？」

耳元でささやかれ
体がビクッと反応する

「あ、そ…ばない…！」

「とか言って遊びたいくせに」

ニヤッと笑い
服の中に手をいれ
腕や胸、背中をそっと指でなぞってゆく

「っつ……やめ、…っ」

惣一のジャケットをにぎる

「……遠慮せずもっと声出して良いんだよ？」

「…っ……う……」

「お前の可愛いコエ…聞きたいな？」

「っ、やだ…！」

ドンッと惣一を突き飛ばした

「…痛…」

「！ご、ごめんなさい惣ちゃん…！」

と駆け寄ると
ガシッと腕を掴まれ
引き寄せられた

「なーんて。」

「！？」

「よっと」

次に反対にAをベッドへと
突き飛ばした

「っきゃ…！」

「…俺に反抗するなんて…いい度胸してるんじゃない？」

惣一はAに覆いかぶさると
ギジリとベッドが軋む

すると問答無用に服を脱がしてゆき
白い肌に触れていく

「…あっ、ひぁ……っ」

甘い声と吐息が
混ざり合う

「さぁ、大人しく俺に抱かれな？生意気な子猫ちゃん」