発信機【終】 ページ27
「落ち着け……っ？」
Aを止めようとした瞬間
猿渡のポケットに入った通信機が
音を立てた
猿渡はAに聞こえぬよう後ろを向き通信機を耳に当てると
にやりと不気味な笑みを浮かべた
そして「わかった」と返事をし
通信機を切りポケットにしまった。
再びAの方を向くと
何もなかったかのような表情を見せた
「どうしたの…？」
「仕事の通信入ってな、今から行かなきゃいけなくなったんだ。たく…せっかく久しぶりに妹に会えったってのに…。わるいな…、話しはまた今度ゆっくりしようぜ」
「…うん」
猿渡は手をひらひら揺らし
歩き出した
Aも美空探しに戻ろうとしたその時だった
「あ」
猿渡が立ち止まり口を開いた
「…え？」
「忘れてた、これお前に渡すんだった…すっかり忘れてたぜ」
Aに駆け寄り
ポケットから小さな箱を取り出した
「？？」
「左手貸せ。」
猿渡はAの左手を優しくにぎり
箱からシルバーリングを取り出し
薬指にはめた
「！？」
「よし、指のサイズは完璧だな。流石俺」
「な、なにこれ…！」
「何って結婚指輪だよ。」
「…はぁ…！？」
「なんて冗談だ。…お守りだお守り。」
「お守り……？」
「そう。そんじゃ、俺行くからな。またな」
「えっ、ちょっと…！」とAは猿渡を引きとめようとしたが
走って行ってしまった
なんなの…とつぶやき左手薬指にはめられたキラリと光る指輪を見つめた
…
「……作戦、成功」
大きなタブレットに映る
Aの位置情報を見つめニヤリと笑った
いやぁ、バレると思ったけど
以外にバレなかったな。
指輪に発信機ついてること。
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幽々華(プロフ) - 灯 【更新停止】さん» ですよね！？笑笑 (2021年5月2日 17時) (
レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
灯 【更新停止】(プロフ) - 幽々華さん» まさかまさかのキバのあの方です （笑） (2021年4月30日 22時) (レス) id: ef2b39bc95 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - まさかあの歯の浮くような言葉をつらつらと喋る一海はまさか……！？笑 (2021年4月30日 15時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
灯 【たまに更新】(プロフ) - killerハリケーンさん» 遅くなって申し訳ありません！恋の心火の方に書かせていただきました…気に入ってもらえたら嬉しいです…！ (2018年3月17日 23時) (レス) id: 0fef4b1de5 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 灯 【たまに更新】さん» はい (2018年3月12日 7時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯 | 作成日時：2017年12月23日 7時
