恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ22)

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秘密のボトル【スターク(石動惣一】(主人公敵サイド) ページ22

ファウストのとある研究室
誰もいないのを見計らい
立ち入り禁止と書かれた部屋のドアをそっと開けた

中に入ると
ひんやりとした空気が漂う

Aはゆっくり歩き出し
机のある場所へ歩く

机の前へつくと

ポケットから小さな鍵を取り出し
机の一番下の引き出しあけると

そこには
新品のトランスチームガンと
謎の一本のボトルが収納されていた

「………」

そっとトランスチームガンに手を触れると

「……なーにしてんだァ？」

「！？スターク…」

声に驚き
引き出しをすぐに閉めた

「ここは立ち入り禁止部屋のはずだ。…一体なにしてたんだ？」

Aに歩み寄ると
ガチャリとスタークにトランスチームガンを向けた

「………」

「おお、怖ぇ。んな物騒なもん向けんじゃねーよ」

「来ないで、きたら打つ。」

スタークは足を止めることはなく
こちらにどんどん近づいてくる

「……撃つよ、本当に」

「だったら撃てよ。ほら」

グイッと腕を掴み
トランスチームガンを
自らの胸に当てる

「………っ」

「撃てねえくせに」

そうスタークがつぶやくと
手に持っていたスチームガンを

奪い取り床へ投げ
そのまま床に倒され
首筋にスタークのスチームガンが
あたる

「…………！」

「…なーんてなぁ？」

スチームガンから
ボトルをぬくと
スタークの姿から
石動惣一の姿に変わる

「！」

抵抗し離れようとした
時無理やり惣一はAに口付ける

「～っ！！」

口内に薬のようなものが入り喉を通った

「ん」

そっとお互いの唇が離れる

すると一気に力が抜け視界がぼやけ始め
次第に意識が遠のいてゆく

「………う……」

「すこーし、眠ってな？」

「……っ、やだ……」

と反抗しようとした瞬間
意識が持っていかれた

「…まったく」

つかんでいた腕を離し
投げ飛ばしたトランスチームガンを手に取る

「……女の子がこんな物騒なもん持っちゃダメでしょーが。」

はあ、とため息つき
ポケットにしまおうとすると
半分開いた机の引き出しに
目がいった

開けてみるとそこには
一本の謎のボトルがあった

手で触れようとすると
ビリッと黒い電流が
はしった

「…随分と強力なボトルだこと。」

電流など御構い無しに
ボトルを手に取り
胸ポケットにいれた

「さぁて、と」

歩きだし
床に倒れたAを抱き上げ
部屋を出る

「目が覚めたらこのボトルのこと
説明してもらうからなA？」

そう眠っているAに言い放った