恋のハザードレベル【ビルド 短編２】

家族的スキンシップ？【石動惣一】 ページ17

「…なんかさあ、マスターとAってスキンシップ多くね？」


カウンターに座りプロテインを飲む万丈龍我は怪しげな表情をし
マスター石動惣一を見つめる

「そう？別に俺はそう思わないけど？普通じゃない？」

「いや、普通じゃねえだろ！帰って来たら抱き合って挨拶してるし普通にキ、キスだってしてるし…風呂上がったら髪乾かしてやってるし…！」

「家族的スキンシップよ？帰って来たらハグするのは無事帰って来てよかったって意味だし。キスだって口にしてるわけじゃないでしょ？頬にしてるわけだし、風呂上がったら髪乾かしてんのはあいつが乾かさないから乾かしてるだけ。」

「…そ、そうか！家庭的…スキンシップか…」

「そーそ。」

『…影に隠れてキスしてるのも
家庭的スキンシップなのかよ？』

仕事が終わり
帰宅した戦兎が
カウンターの椅子に座り石動を見やる

「！？な、そんなことしてたのかよ、マスター！！」

バンッとカウンターを叩き立ち上がる龍我

「うーん？見間違いじゃない？」ととぼける惣一

「とぼけても無駄。俺ちゃんと見たから」

「…マジかよマスター！」

「証拠はあんの？」

「…ないけど「ないのかよ！！」だってしょうがないでしょうよ、あん時は俺だって驚いたんだから」

ギャアギャアと騒ぎ出す二人に
惣一はため息をつきコーヒーカップを拭き始めると
ドアの影からこっそりとAがこちらを見ているのに気づき
惣一は微笑んであっちに行ってなさいと
合図を送ると
Aはうなずき奥の部屋へと入って行った

「ほらほら、騒ぐのはやめてもう夜遅いし子供はさっさと寝ろよ？明日起きれなくなるぞ」

「「誰が子供だ！！」」

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