私は貴方の味方だから【戦兎】 ページ12
「驚いたよ、まさか俺が顔を変えた葛城巧だったなんて」
「………」
戦兎の隣に座るA
は切なげな表情を浮かべる
「…まだ、信じられないな」
うつむき
はあ、とため息をつく
でもこれが現実で、真実なんだと
戦兎は目を細め冷めきったコーヒーを見つめる
「…なあ、どう思った？俺が葛城巧だって聞いてさ」
「…驚いたよ、正直…。だけど…」
「？」
「別に良いって思えた」
「！？は…、お前葛城巧だぞ？悪の科学者だぞ…万丈や恋人の香澄さんだって俺が」
殺したと同じなのに
と心の中で思ってしまった
だが、Aは
戦兎を見てこう言った
「たとえ過去が葛城巧だとしても今の貴方は桐生戦兎。そうでしょ？」
「！」
「確かに許されないことを犯した。だけどそれを犯したのは葛城巧であって、桐生戦兎ではない。たとえ体が葛城巧であっても」
「………っ」
「…戦兎」
ぎゅうっと優しく抱きしめ包み込むと
戦兎は目を見開いた
「大丈夫、貴方は何もわるくない。」
その言葉を聞いた戦兎の目から一粒涙が落ちる
「……っ、…」
「たとえみんなが貴方の敵になろうとも私は貴方の味方だから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幽々華(プロフ) - 灯 【更新停止】さん» ですよね！？笑笑 (2021年5月2日 17時) (
レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
灯 【更新停止】(プロフ) - 幽々華さん» まさかまさかのキバのあの方です （笑） (2021年4月30日 22時) (レス) id: ef2b39bc95 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - まさかあの歯の浮くような言葉をつらつらと喋る一海はまさか……！？笑 (2021年4月30日 15時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
灯 【たまに更新】(プロフ) - killerハリケーンさん» 遅くなって申し訳ありません！恋の心火の方に書かせていただきました…気に入ってもらえたら嬉しいです…！ (2018年3月17日 23時) (レス) id: 0fef4b1de5 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 灯 【たまに更新】さん» はい (2018年3月12日 7時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：灯 | 作成日時：2017年12月23日 7時
