恋のハザードレベル【ビルド短編２】 (ページ1)

今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:97,661 hit

お前は俺のものだから【石動惣一】ページ1

あれからAは1人カフェのカウンター席に座り物思いにふけるようになった

何を言っても「うん」「そうだね」としか答えず会話もままならずにいた
一体何を考えているのか
俺は気になりここ数日あいつを見ていた
そして気づいた

なぜ物思いにふけっているのか
それはマスター、石動惣一のことを考えていたからだった

「……」

そんなに好きだったのかよ

あいつが、マスターが

なんでだよ、あいつは裏切り者で俺たちの敵だろ

なのに

なんでずっとマスターのこと考えてんだよ。…そんなに

好きだったのかよ

ギュッと戦兎は自分の拳握り
カウンター席に座るAに近寄る

「……？…どうしたの兎ちゃ「あんなやつ忘れろよ」！…え…っ」

そう言われ腕を引かれ戦兎腕の中にすっぽり収まった

「…俺にしろよ。」

「う、さぎ…ちゃ…」

『なーに、俺の女に手ェだしちゃってんのー？』

聞きなれた声に2人は振り向くとそこには
ドアに寄りかかりニヤリと笑みを浮かべる彼、石動惣一の姿があった

「！惣…ちゃん…」

「…！」

「ダメだろ、戦兎？人の女に手だしちゃ。」

戦兎はAを後ろに隠し
2人は睨み合う

「どいてくれる？」

「断る」

「…素直に言うこと聞いといたら？」

戦兎はそれでも退こうとはせず惣一はため息をついた

「あんまり手荒な真似したくないんだけど、言うこと聞かないならこうするしかないか」

そい言うと惣一は素早い動きで
戦兎の首裏を叩いた

「っ、う！？」

視界が急に霞み
戦兎は床に膝をつき
そのまま倒れてしまった

「兎ちゃ…あっ！」

戦兎の元に駆け寄ろうとした時
腕を引かれ惣一に抱きしめられた

「戦兎は気絶しただけだから大丈夫。…そんなことより会うの久々だな、元気そうで良かったよ」

「…惣、ちゃん…」

2人は見つめ合う

「…俺がいなくて寂しかっただろ？」

「…少し。」

「まーたまたぁ。…相変わらず素直じゃないんだから…」

そう言って顔を見合わせ
2人は唇を重ねる

「……ん、ぅ……」

キスは深く甘いもに変わってゆく

「……」

惣一の手がスッとAの服の中に入り込み
肌に指を滑らせる

「！？」

ビクンッと体が反応を起こす

「…この唇も体も…全て俺のものだから…だから誰にも渡さない」

「……っ…う…惣ちゃ…っ！？」

「お前は俺のものだからA」