恋の切り札【剣 短編２】

片思い中！【睦月】 ページ9

「わあ、見て睦月！イルミネーションだよ！綺麗…」

部活の帰り道
2人、
上城睦月とガールフレンドの山中望美は
商店街を歩いていた
気にくくりつけられている
赤や青の小さなイルミネーションが暗い夜を照らしていた。
季節はもう11月。来月先のクリスマスも近いせいか
多くのカップルで賑わっていた

望美「ねえ、睦月！来月のイルミネーションの点灯式一緒に行こうよ！前の年部活で行けなかったけど…今年こそは見に行こう！部活その日ちょうど休みらしいし！」

睦月「……」

望美「…睦月？…ねえ、睦月！」

睦月「！ご、ごめん望美。なに？」

望美「聞いてなかったの？もう…。だから来月のイルミネーションの点灯式一緒に行こうって！」

睦月「イルミネーション…か。…うん予定あいてたらいくよ。」

望美「約束だからね！…あ、私こっちだから行くね。また明日！」


睦月「うん、また明日学校で。」




睦月は望美と別れ
1人歩き出す

イルミネーションの点灯式か…。
そうか、もうすぐクリスマスだ…
まだ先だと思ってたけど…もう来月だし
望美とイルミネーション見に行く約束したけど…本当はAさんと…
って、何考えてんだ俺…

…Aさんはイルミネーションの点灯式見に行くのかな。
行くとしたら誰と…って決まってるか。
「あの人」しかいないもんな…

睦月はため息をつき
歩いていると

「睦月くん！」

ピタリと足を止め
名を呼ばれ睦月は振り返る
するとそこには片思い中の
Aがいた

睦月「Aさん…！」

A「やっぱり睦月君だ！こんばんは、もしかして部活帰り？」

睦月「こ、こんばんは！まぁそんなところです…。Aはどうしたんですか…こんなところで」

A「そっか、お疲れ様！私は買い物かな？でも終わったから帰ろうと思ってたの！…あ、せっかくだしご飯食べて帰らない？私良い店知ってるんだー！」

睦月「え、あ……俺…」


どうしよう
こんな時2人でご飯なんて無理だ…

A「今日は特別Aお姉さんが奢ってあげる！ほら、行こう？…あ、もしかしてこのあと用事ある？」

たまには一緒に食事でも→←貴方を守りたい【終】

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