あけましておめでとう ページ33
ああ、ダメだ。また、泣きたくなってきた
泣く姿を見せまいと
俺は来ていたコートを持ち
その場から離れようとした時
逃すまいとAが腕を掴んだ
「待って相川さん…！」
「…離せ。今は一人にさせてくれ」
「ダメです」
Aは始の腕を引きぎゅ、と抱きしめた
きっと貴方を
一人にさせたら
貴方も剣崎君のようにいなくなってしまう
そう感じた
「……っ…」
「相川さん、きっとまたいつか会える日が来ます。それが一年…100年経とうと300年経とうと
」
「！…だが俺はそれまであいつの帰りを待っていられる気がしない。…お前らのいない世界で」
始はAの胸の中で呟いた
「…たとえ私たちがいなくなっても
相川さんの心の中にいます。だから一人なんて思わないで…」
Aはゆっくり目を閉じ
一粒頬から涙が流れた
「A……。」
そう名を呼んだ後
始は「あぁ、そうだな」と
口を開いた
Aはゆっくり体を話すと
小さく笑って始を見た
始も微笑み返し
二人は見つめ合っていた時
「Aさーん、始ー！」
遠く琥太郎の声がし二人は振り返った
ブンブンと手を振りながらこちらに走ってくる
「琥太くん？どうしたの」
「…どうしたのじゃないよ、この後うちに来る約束してたでしょ！」
Aと始はああ、そうだったと声を漏らし
顔を見合わせた
「もう、しっかりしてよ二人とも！姉さんや天音、広瀬さんや橘さん睦月君たちはもうとっくに来てるよ！！ほら、早く行こう！」
始の手を引き琥太郎は
歩き出しその後ろをAはついて行こうとした時
後ろに何かしらの気配を感じた
「…？」
振り返ろうとした瞬間
後ろから誰かに抱きしめられた
「え、あ…」
見覚えのある
抱きしめられた大きな手
体温に
Aはまさかと
驚いた表情をし
ドキリと胸を鳴らした
「A…あけましておめでとう」
そう一言
私のかけがえない人は
言い抱きしめていた手が離れた
ダメ
離れないで
「剣崎君！！」
そう名を呼ぶが
剣崎はもうその場から姿を消していた
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麗 - いえいえ、大丈夫です。 物語風のを読んだときに、素敵だなぁと思いまして、、、、 欲が出てしまいました（笑） (2019年2月24日 14時) (
レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
灯 【更新停止】(プロフ) - 麗さん» 麗さん、お返事遅くなって申し訳ありません！長編ですか…考えてはみているのですがなかなか難しい面もありまして…。アドバイスありがとうございます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: 5f20433d90 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 私この短編集を読んでいてふと思ってしまったのですが私、厚かましいとは思いますが、作者様に短編ではなく長編でつくってもらいたいと思ってしまいました。 (2019年2月16日 13時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
灯 【更新停止】(プロフ) - 麗さん» 麗さん、あけましておめでとうございます！返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした！！そうなんですね！仮面ライダーハマっちゃいますよね！私もすごくハマってます！剣はストーリー登場人物が良いですよね…！私も剣大好きなので時間があったら語りましょう！！ (2019年1月26日 23時) (レス) id: 8394726e35 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - あけましておめでとうございます_(._.)_ 最近（去年のクリスマスぐらいから）再度仮面ライダーにハマりコチラに辿り着きました。剣が大好きで読んでいてとても楽しく、嬉しいです。 (2019年1月7日 17時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯 | 作成日時：2017年11月11日 18時
