with PROOF -1st- (ページ38)

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サクマが声を発したその数秒後、背後からモンスターが現れる。
俺の身長を遥かに超えるモンスター。
前にリョウタと一緒に戦ったときに現れたモンスターとはまた違った形をしていた。

Iw「ッ。目がいってんな。」
Sk「俺の声もひっとつもとどいてないや。」
Iw「じゃあもう一択だな。」

そういうとヒカルは腰に携えていた剣を抜き、地面へさした。
そして目を閉じた。

Nb「ヒカル、、、？」

ゴゴゴゴゴ、、、

俺の声がヒカルに届く前に、地面が揺れ出した。
俺とサクマの体はよろける。

Sk「やっば！！地震！！」
Nb「なんで？？」

地面の揺れはだんだんと強くなっていく。
しまいには、地面にヒビが入りピキピキと音を立てていた。

ギャァァオォォウ！

モンスターは声を荒げながらその地面に入ったヒビに足を捉えられていた。
ヒビはだんだん開いていく。

Iw「はぁぁあ！！！」

ヒカルの声とともにヒビは最大限に開かれ、モンスター一体をそのまま飲み込んだ。
瞬間的にヒビは戻り、なにもなかったような状態になった。

Iw「ふぅー。」
Nb「なに！この状況！！！やっば！！！！」

俺は状況理解に頭を抱える。
パニックパニックだ。

Sk「ねぇ！！！！これヒカルの魔法なの！？」
Iw「ひさびさにでっかいの現れたからちょっとやりすぎたけど、そうだよ。俺の魔法。」
Sk「すっごぉぉお！！！！」

サクマはピョンピョンはねながらヒカルの周りを回る。
その光景にヒカルは笑っていた。

Nb「この魔法はなんなの？」
Iw「ん？俺の魔法は地の魔法。この魔法の幅は広いけど俺は大地を操れるんだ。」
Nb「へぇー、、、。」
Iw「やっぱお前ら違う国から来たんだな、俺らの国ではみんなこの魔法使えるからさ！自然系を得意とする奴もいれば、俺みたいな人もいるから様々だけどね。」

ヒカルは地面に突き刺さっていた剣を抜き、元に戻した。
そしてまた前へ歩き出した。

Iw「あのモンスターが現れた方向に突き進んでいけば、お前らの仲間に出会えるかもしれない。」
Sk「おぉぉお！！」

なるほど。それはそうかもしれない。

Sk「うーん。やっぱりモンスターの様子がおかしかったなぁ。」
Nb「え？」
Sk「突然変異したみたいな感じだったし、何よりも俺の声が届かないのはかなりおかしい。」
Iw「最近はそんなモンスターがここらで特に増えてるよ。だから森には誰にも近づかない。」

、

、

数分歩き続けているとヒカルは足を止め、指をさす。

Iw「洞窟、、、。」

俺は息を飲んだ。