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水族館を楽しんだ私たちは
帰宅するために中学時代の通学路を並んで歩いていた
重「なぁ、少しだけ話していかへん？」
目の前にはお世話になっている公園
「ええよ」
そろそろ決めなあかんよな
重「今日はほんまありがとな、めっちゃ楽しかった」
「私もやで、楽しかった」
重「ほんまか？なら良かった」
さっきまでの空気とは一変して
やっぱりなんか落ち着かへん
こういうのは慣れてへんねん
「あのな…一つ聞いていい？」
重「なんや？」
「その、いつから私のこと好きだったん？」
なんやこの質問、はずいわ
重「たぶんAちゃんは覚えてへんと思うんやけどな
オレら、小さい頃会ってんねん」
「え？」
重「オレらが小学生の頃
Aちゃんと小瀧がこの公園で遊んどったとき
オレも、たまにこの公園来てたから見かけてたんよ」
それは初耳だった
重「その時から、かわええ子と美少年がおるなと思っとったんや」
「そうやったんか」
重「だから中学入学してAちゃんを見た時に
公園の子や！って思って
でも話しかける勇気なかったし
どうしようかなと思っとったときに
修学旅行があったんや」
忘れもしない修学旅行
私の中では重岡くん＝ゴキブリのイメージがついた出来事だ
「あん時ゴキブリのおもちゃ持っていじめてきたやん(笑)」
重「あんなん照れ隠しに決まっとるやろ(笑)
そもそもオレ、信用している人にしかいたずらせんかったよ」
あのいたずらは桐山のせいか思っとったけど
そういうわけでもなかったんやな
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作者名：カモミール | 作成日時：2018年1月7日 18時
