10.遊べ ページ11
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至「あーマジだる…イベ最終日被るし、しかも週始めにとかマジなに……」
万「はは、乙っす」
談話室のソファーでそううなだれているのは直帰した茅ヶ崎至。定時になったから即帰ってきたようだ。
至「スマホとパソコンで別々だからいいけど出勤したせいでもうエネルギーないわー……チラ」
さっきから異様に視線を感じるのは気のせいだろうか。しかも効果音付きで
至「あーあー誰か手伝ってくれる優しい人ー……チラチラ」
万が一私が手伝ったとしても大した役に立たないと思うんだけど………
『……どうかしたんですか?』
声をかけてしまった
至「お、早速で悪いんだけどこの作業ゲーの様子見ててくれる?スタミナなくなったら…________」
『はあ…』
ちょっと声かけただけでマシンガントークされるとは…
どんだけ必死なんだ
至「お助け要員ゲット〜」
万「至さんずりーわ、大人げねぇwww」
至「ちゃんとお礼もするから〜」
夕飯の手伝いもしながら、ちょくちょく様子を見つつ茅ヶ崎さんの手伝いをした。
《バッテリー残量が残り10%です》
流石に長時間つけっぱなしだとこうなるか……
『茅ヶ崎さん、充電切れそうです』
少し面倒だなと思い、103号室までやってきた。
至「あ"?……ああ、もうそんな?じゃあそこの充電器使って」
最初少し機嫌悪かったような…キャラ変わるタイプなのかな
ソファーには既に摂津くんがいて、同じゲームを進めていた。
先ほどからカタカタと鳴り止むことなく、キーボードを叩く音だけが部屋に響く。
・・・。
ガチャ、と沈黙を破るように新たな音がすると
千「ただいま…と」
至「先輩おかえりなさーい」
万「千景さんお疲れ様っす」
この部屋のもう1人の主が帰ってきた。
『遅くまでお疲れ様です、あと…お邪魔してます』
千「珍しいな、何かあったの?」
万「至さん、Aサンに作業ゲーのほう手伝わせてんすよ〜」
至「人聞き悪いな〜万里、そんなんじゃないって」
どちらにせよ私やらされてるだけでは、とふと思う。
千「ふーん、まあこんな部屋だけどゆっくりしてってよ」
こくりと頷く。こんな部屋……確かにいろいろものが散らばっている。…主に茅ヶ崎さんの区域と思われる場所が。
『…なんなら今度片付けしにきましょうかね』
軽く呟いたつもりだった。でも彼らにはしっかりと届いていたようで、次は掃除要員に駆り出されるとは思いもしなかった。
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ラッキー劇団員+α
有栖川誉
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_柘榴石_(プロフ) - みくさん» 閲覧ありがとうございます!本当に更新できなくてごめんなさい(><)近々新しい話を追加できるよう頑張りますのでよろしくお願いします。 (2021年8月24日 23時) (レス) id: bf9fa6559d (このIDを非表示/違反報告)
みく - 更新はやくみたいです!!待ってます (2021年8月24日 2時) (レス) id: 668212e334 (このIDを非表示/違反報告)
とまと。 - 更新待ってます! (2021年3月2日 6時) (レス) id: 5e107264c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_柘榴石_ | 作成日時:2020年12月13日 15時