特殊捜査部隊【BTS】5

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タイムリミットまでもう数秒…





諦めずに火の中を歩いたが






ここまでみたいだ







歩みを止め私達３人はガスマスクを
外して最後に互いの顔を見つめた






最後の瞬間の人の顔






なんて表現したらっ…いいんだろう









「まさか…最後をこのメンツで迎えることになるなんてね」








顔を上げるとグクの目からは



涙が……









悔しみに溢れている







JK「もっとっ…。生きたかった。みんなとっ…笑っていたかった」


「グク…」


JK「生きたいっ…。諦めたくない…。このまま終わりたくなんかない！」






涙がポロポロと流れるグク


私は力いっぱい抱きしめることしかできない







JK「それにっ…。」

「それに…？」

JK「…………っ」

「ん？」








グクが何か言いたそうに私の目を
真っ直ぐ見つめる








JK「ヌナっ…に…。」

「何？」









その時



JN「もう爆発する！！」








叫び声と同時に
私達を守るように覆い被さるジン







咄嗟に身を縮める








終わりだっ…

もう

これで









あ…れ…







まだ？









爆発が起きない


体がある


ぶっ飛ばない









ジンの体の下でグクと私は
目をパチパチさせる








JK,A「「 え ？？」」







覆い被さるジンは目を閉じたまま
何か言ってる








JN「いや〜…熱い。熱いよ。体が焼けるようだぁ〜。もう死ぬんだ〜…。こうなるなら最後にセッ○スしとくんだった〜。したかった〜。」









私とグクは今


アルパカのくだらない後悔を


聴かされるハメになっている









「死ぬ前に言うことがソレかよ？！最低だな」


JK「僕、ドン引いてます。わかりますか」


JN「あ、あれぇぇ！？どうなってんの？！生きてる……焼かれてもいない！」









何で…

爆発しないの

不発した？




「爆発処理が間に合ったってこと？」


JK「確認しようにも無線にノイズが走って確認出来ない」


JN「とにかく！僕達助かったってこと？！」


「いや〜…。助かったとは言えないよね。この状況。」


JK「死ぬのが早いか遅いかだけですね」


JN「そんな…。焼死体なんて１番美しくない！」


JK「そうですか？水死体の方が最悪だと思いますよ。膨らむし、臭いし。」


「そんな話しなくていいから。とにかく進もう」

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