特殊捜査部隊【BTS】３

file59 ページ37

いきなり私の唇を奪った黄金マンネ




私なら軽く突き飛ばすことも出来たけど←




受け入れてしまった私の唇…








何してんだ！私の唇！
だいたいあのキスは何だ？！
何のキスだ！？
意味はあるのか？！






おかげで涙が引っ込んだぞ！
ありがとう！←え









泣いていたのがウソのように
ケロッとしている私。



そして私の唇を盗んだ罪に問われている
窃盗罪・初犯 グク







「何か言うことない？」


JG「ごちそうさまです」


「いくら腹が減ってるからって…」


JG「つい。美味しそうだなって」


「……」


JG「ウソです。すいません。」


「いや、受け入れた私も悪いし…。この事件は無かったことにしよ！」









ものすごいビックリした顔をする窃盗犯グク。


おいおい。
リアクション派手すぎじゃないか？






「何、その顔は。」


JG「てっきりヌナに殺されるかと思ってたから…。」


「殺されたいの？」


JG「殺さないで下さい。」









だったら何でキスしてきたんだよ。

ただの好奇心？

まだ思春期なのか？コイツは。









JG「今のはっ…。ヌナが悪いです！」


「はぁ！？」


JG「ヌナのせいです。」








殺すなって言っときながら
私のせいにしてくる



謎なんだけど









私は首をかしげて
その場を去り


皆のいる病室へ









RM「お。やっと来たか。」


TH「あ！A！！」


「テテぇぇぇぇぇぇ！！」









助走をつけてテテのベッドへダイブ









TH「あああああああ！！」叫








怪我人だということを忘れて
ダイブしてしまい
痛みで泣き叫ぶテテ←






「ごめん！大丈夫！？」


TH「一瞬…おばあちゃんが見えた…」


JH「ビックリさせんなよ〜。傷口開いたかと思った〜」


TH「傷口は〜…うん！大丈夫！たぶん…」








せっかく引っ込んだ涙も
テテのまぬけな顔を見ると
また溢れそうになる






テテが優しく私の頭を撫でる







TH「髪。こんなに切ったんだ…」


「変？」


TH「めちゃくちゃ可愛いよ。似合ってる。」


「普通のトーンで言われると…なんかテテじゃないみたい」


TH「ドキドキした？」


「アホか。アンタが助かって嬉しいだけ」


TH「俺も。Aにまた会えて嬉しい」







ギゅっと私の首に顔を埋めるテテ



暖かいテテの体温を感じて
改めて生きてるんだと嬉しかった





YG「見てらんねーよ。たくっ…」

YGfile→←JGfile

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す