特殊捜査部隊【BTS】

YGfile ページ46

精神分析を得意とする俺は
これまでに何人もの容疑者を
自白させてきた。



俺の取り調べを受けた奴は
大抵…おかしくなるか、自白するか。



どっちかしかない。






皆俺の取り調べは拷問だとまで
言ってる。






反対に俺はカウンセリングも出来る。



精神分析、精神操作が出来るということは、逆に人を癒す事も出来るというわけだ。




苦しみから解放させたり、
罪悪感を取り払ったり
生きる勇気を与えたり…



俺の性格上…あまり人に優しくするところは見せたくないが、定期的にチームのカウンセリングもしなきゃならない為…。








ひとりひとり俺の自室に来て
イスに座らせ
向かい合わせにカウンセリングを始める。






皆、それぞれ過去を背負いながら
BTSとしてやっているのが俺にはよく分かる。


どんなに四次元で明るくても
その裏には暗い過去がある。

リーダーとして淡々と指令を下していても、心の中ではずっと葛藤している。

誰よりも死ぬのが怖いのに
なぜ特攻員になったのか。

ナルシストを強みにして
本当は自分の能力の無さに悔しみを抱えている。

誰よりも努力家で根は真面目だからこそ、自分を責めて、追い詰められていたり。

何でも完璧なのに
人と上手く関わる事が出来ずに
心を開けずそんな自分が嫌いだったり。






そして、この女のカウンセリングは
初めてだ。









｢カウンセリングって何か…。独特な雰囲気だねー。｣


YG「怖いのか？｣


｢……え？｣

YG「自分の事を知られるのが。｣


｢私に知られて困る事なんて無いし。それに、私の事なんてユンギには絶対分からないよ。｣









よほど知られたく無いらしい。
目が変わった。



それと、強気な態度。
バリア張りやがったか。






まずは警戒を解くか。









YG「ま、そのイスに座れ。何か飲むか？｣


｢ユンギが私に飲み物聞いてきた!!……そーゆーやり方ね。｣


YG「いいから。何だ。｣


｢……オロナミンC。｣


YG「…。マジか。ジミンなら持ってるから持ってくるわ。｣







普通はお茶とかコーヒーとかだろ。
オロナミンって。
すぐに出せねぇよ。

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