知っていた ページ10
この人…。おかしい…。
私を見て楽しんでいる…。
TH｢あ、この心理テスト、俺もやって見ていい？｣
私は仕方なく頷くと彼にプリントを
差し出した。
TH｢ふ〜ん。面白いね!!これ!!!｣
｢…どこが…。｣
TH｢ねぇ!!これ借りていい？明日必ず持ってくるから!!｣
｢…うん…。｣
本当に持ってくるのか信じられないけど、期待しないで待っておこう。
TH｢図書部〜だっけ？何するとこ？」
｢…何って…。本読むの…。｣
TH｢本…読む？読むだけ!?アハハ!!｣
｢読んだり…。読書感想文書いて応募したり…。｣
お願いだから早く帰って…。
私は本を取り出すと彼から距離を取って座り本を読み始めた。
とにかく現実逃避だ。
それから彼は本を積み立てたり
本の匂いを嗅いだり
本でドミノを作ったりしながら
なぜかずっとここにいた。
そして帰る頃には完全に爆睡していた。
これはチャンスだ。
私は忍び足で図書室を出ていった。
そして玄関まで全力疾走した。
｢はぁ…はぁ…はぁ…っやった…。｣
笑顔になったのもつかの間。
TH｢Aちゃん見っけ♪｣
｢な、何で…。｣
TH｢一緒に帰ろうと思ってずっと待ってたのにー!Aちゃんて意外にひどいんだねー？」
彼を怒らせたらいけない気がした。
｢…私を…待ってたなんて…思わなくて…。｣
TH｢何のためにあんな退屈なとこにいたと思ってんのー？帰ろ？｣
私と彼は一定の距離を保ちながら
並んで歩いた。
なるべく人通りの多い場所を通ろう。
そして自宅を知られないようにしよう。
前までの私なら彼と一緒に帰るなんて夢みたいで、嬉しくて嬉しくて舞い上がってただろう。
けど今は…
ただの恐怖の支配だ。
どうして彼は…人を殺したのだろう。
どうして…笑っていられるんだろう。
彼に…何があったのだろう。
TH｢Aちゃんさ。｣
｢…な、何…。｣
TH｢いっつも俺の事、見てたよね。｣
｢…えっ。いや…。えっと…｣
バレてた…っ。
こんな状況なのに何恥ずかしがってんの私!!!
TH｢知らないとでも思ってた？アハハ!!俺意外とバカじゃないよ〜？」
｢……。｣
TH｢いっつも遠くからでさ、絶対俺と目合わせないのっ。話そうともしないし、変な子〜って思ってたんだ♪｣
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みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン！ (2019年3月31日 21時) (
レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです！でもグクの表記がJGなのが少し気になります（ ; ; ）でも！お話面白いです！ (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ＾ω＾ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ＾ω＾ )殺意ですか!?だ、誰に？!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます＼(^^)／ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです！！続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒカリ
| 作成日時：2016年5月30日 17時
