企み ページ26
そしてこの日。
行方不明とされていた倫理の先生は学校の焼却炉から骨となって発見された。
彼の言う通り。
先生は殺されてしまっていた。
クラス中が静寂に包まれる中、
私はそっと彼へ視線を移すと
彼は無表情だった。
まるで興味が全く無い。
そんな彼と目が合うのが怖くて
すぐに見るのをやめた。
そして今になって自分が彼にしたことを思い返していた。
次は…私の番かもしれない。
あの彼を怒らせたんだ…
次に殺されてもおかしくない。
突然の恐怖に私は全身に鳥肌がたっていた。
私はなんてことをしてしまったのか…。
でも、彼の優しい一面も同時に思い出していた。
あの優しさは単なる気まぐれ？
それとも私を油断させるための罠…？
放課後、全校集会が開かれて
殺された先生へ黙祷を捧げた。
彼はどんな思いで人を殺すのだろう。
殺して平気でいられる神経が分からない。
いや…それがサイコパスだからなのかもしれない。
帰り道。
私は偶然にも不倫して家を出ていった母を見かけた。
母は男と楽しそうにラブホに入っていく。
家にいた時には見たことの無い笑顔だ。
私より…男を選んだ母。
娘を捨てて男を選んだ母。
私は母を恨んでいた。
今すぐにでも殴りたい。
男が近寄れない体にしてやりたい。
そう、思っていた。
父の悲しい顔が頭に浮かんだ途端、
私はラブホへ走っていた。
許さない…
あの女は許さない!!
その時、誰かに腕を掴まれる。
「ちょっと…誰!?｣
振り向くとそこには彼が。
「…あ…。｣
何でこんなとこに…。
TH｢何する気？顔怖いよー？」
「…っ。あなたには…関係無い事だから…」
TH｢さっき入って行ったカップル？知り合い？」
私の母なんて言いたくない。
「ただの…知り合いだよ。」
TH｢ねぇ!!ねぇ!!あの二人…憎いんでしょー？」
え…何で分かるの。
彼はイタズラに笑う。
TH｢俺に考えがあるっ!!来て!!｣
「え!?ちょっと!!?」
彼に手を引かれてラブホに
入ってしまった。
馴れた手つきでさっさと受付を済ませる彼…。
「な、馴れてる…。｣
TH｢へ!?何か言った？」
「てか、どうするつもり!?」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン！ (2019年3月31日 21時) (
レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです！でもグクの表記がJGなのが少し気になります（ ; ; ）でも！お話面白いです！ (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ＾ω＾ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ＾ω＾ )殺意ですか!?だ、誰に？!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます＼(^^)／ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです！！続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒカリ
| 作成日時：2016年5月30日 17時
