検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:1,381,202 hit

怒り ページ25

彼はジリジリと私に近づいてくる。

悲しくも強い眼差しで
私を突き刺すように見ながら…。




『アイツ等どしたの』
『分かんないけどAさんが怒ってて、テヒョン君もちょっと怒って…る?』

『何何?!修羅場!?』
『てか、あの二人何か接点あったっけ?』





クラス中がいろんな憶測を飛ばして
話している。







彼はそんなの耳に入って無いらしく
私の耳元まで来た…。









『きゃああああああ!!』
『ウソでしょ!?』
『え!?え!?するの!?しちゃうの!?』









汗が私の首を流れていく。









耳元に彼の声が響いた。









TH「人間じゃない?…同じセリフ…俺の母親に言ってみろよ。」


「……っ!?」


TH「…ひでぇ女。誰にも事実を言えないで俺には正義ヅラして…。」








やめてっ…。やめてよ!!




私は…怖がらないって決めたんだ!!





間違って無いんだ!!









「はっ…。はっ…。」





TH「この偽善者が。」









違…違うっ…。









彼が私にそう言い残すと
離れて私の泣きそうな顔を見てくる。







TH「……。」









彼は口角をわずかに上げる。









TH「……最高。」

「…っ。」









私は床にうずくまった。

彼の言葉がグサグサ突き刺さる。

偽善者…。

1番言われたく無いことを言われた。







同じ事を俺の母親に言ってみろよ。

ひでぇ女。









泣き崩れる私を周りはただ深刻な顔をしながら見ていた。

みんな私にどうやって接したらいいのか分からないのだろう。









JG「…A?何してんの?」


「…グク…?」









人混みからグクが私を見つけて
私に駆け寄る。



JG「…何泣いてんの?どした?」



「私っ…偽善者…なのかな。」









涙を落としながら私は震えた。
偽善者って言葉が今日の私にピッタリな気がしてならない。


変わろうと思って彼に立ち向かったけど、結局私は偽善者になっただけだったのだ。



そして、彼の罪を誰にも言えないでいるのは、間違いであってほしいと願っているからだ。




彼にとって『人間じゃない』という言葉は1番言われたく無い言葉だったに違いない。



そして、その人間じゃない俺を生んだ母親の目の前でそんな事を言ってみろと私に怒りを向けたんだ。


彼が怒るのも当たり前だ。





母親を大事にする
彼は人間だった。

企み→←瞳



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (482 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2485人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン! (2019年3月31日 21時) (レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです!でもグクの表記がJGなのが少し気になります( ; ; )でも!お話面白いです! (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ^ω^ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )殺意ですか!?だ、誰に?!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます\(^^)/ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです!!続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒカリ | 作成日時:2016年5月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。