共 犯 者 ‐BTS‐３

探せ ページ10

二人が逃亡してからすでに
2ヶ月が過ぎていた。

必死に捜索しているが
足取りが全く掴めない。


なぜだ。



二人が行きそうな場所を
関係者に聞いては捜索するも
そこに二人らしき人を見たという人はいなかった。


ジミンは誰よりも熱心に二人を
捜索していた。

熱心すぎるくらいに。





ﾕﾝｷﾞ「おい。無理しすぎだ。少し休め。｣


JM｢いえ!!…平気です!!大丈夫…」

ﾕﾝｷﾞ「じゃねーだろ。体調管理も自分でできねーなら捜索から外れろ。｣


JM｢…っ。すいません。」









ジミンはヨロヨロと
仮眠室に歩いていく。




ﾕﾝｷﾞ「おい。」

JM｢…はい…。っ!?うわ!!｣

ﾕﾝｷﾞ「それ飲んですぐ寝ろ。｣

JM｢あ、ありがとうございます!!｣





栄養ドリンクを投げてやると
ジミンはクマを作りながら笑った。





仕方ねー奴。




こんなに足取りが掴めないなんて
誰かに消してもらってるのか…。
それともただの運か…。




高校生がそんな遠くに逃亡しても
生きていけるのか…。







いや…。
待て。






そもそもその考え自体がおかしいんじゃないか…？


高校生だからとか、
12歳だからとか…。




だって奴等は12歳で
大人4人を殺害したんだ。


できないと思っていた事を
奴等はできる。



逃亡くらいやって当たり前だったんだ。




だとしたら…
逃亡範囲はさらに拡大するぞ。




地図を広げてボードに張り付ける。





くそっ。
やっぱり顔写真を公開して
全国に公開捜査しねーと難しいぞ。


未成年だとしても
顔写真は公開するべきだ。


一応片方は殺人未遂容疑って事で
捜査してるが、実際は二人とも人を4人も殺害してやがるんだ。

未遂でも何でもねぇ…。


どんな理由があろうが
今逃亡してる二人は列記とした殺人犯だ。



公開捜査を上の奴等に掛け合うか…。






翌日、ジミンはとうとう疲労がピークになり、捜査に加わる事が出来なくなった。


課長の薦めで少しの間実家に帰って養生するように言われてジミンは実家に帰って行った。





しかし…まさか…

この帰省が事件を大きく揺るがす。

叫び→←来る…

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