共 犯 者 ‐BTS‐

女 ページ49

夏休み中盤。
明日はバスケの大事な試合。
絶対に負けられない。


今日は学校にAの姿が見えなかった。

変わりに先生がうさぎにエサを与えてた。
…休み…かな。









ーー５年前ーー





Aはよく学校を休んでいた。
というよりは休まされていた。

あの両親がAを学校に
行かせたく無いのは知っていた。
Aから聞いてたし。

休みの度に不安になった。
今、この時間にもAは…ひどい虐待を受けているかもしれない…。


先生に何回も言おうとした…。
けど、Aはその度に
やめて。って俺を止めた。
そしたらもっとひどいことされちゃうって…。




悔しかった。
Aの事…守りたい。
守りたいのに…。






Aを心配している俺だけど
俺にも抱えてる問題があった。



虐待はもちろんだけど…。
それよりも…もっと屈辱的な問題。







ある日。
俺が居間の横の部屋で眠ろうと
横になると…。

居間から両親が話してる声が聞こえてくる。
再婚相手の女はまだ20代前半で、
父さんとは年がかなり離れていた。



女｢ねぇ？あなたの子供…よく出来た子ね♪…まだ12才なのに…カッコいいし♪｣

父「俺より息子にホレたのか!?アッハハハハ!!面白いな!!相変わらず〜!｣

女｢アハハ♪だって本当に可愛いしタイプなんだもの♪｣

父「だからって手は出すなよ？まだ12だ。｣





そんな会話が聞こえてきて
なんだか気持ち悪くなった。
あの女が俺をそんな目で見ていたと思うとゾッとした。




そして
家にその女と俺しか居ない時があった。





宿題をやっていると隣に
女が座ってきた。
すぐに俺は距離をとる。




女｢宿題？えらいわね〜？……何？怖いの？｣

JG「………。｣

女｢殴ったり蹴ったりしたこと？ごめんね？私…時々暴走しちゃうのよ〜。止められなくて〜。分かってくれるわよね？ジョングク君♪｣




この女のすべてが嫌いだった。
匂いも声も仕草も顔も全部!!




俺は距離をさらにとって
その女を警戒する。



女｢お姉さんね？ちゃんとジョングク君と仲良くなりたいなって思ってるの。｣




次の瞬間女はボタンをゆっくり
はずし始めた。



頭がグチャグチャになった。
何だこの女。
怖かった。





女｢お姉さんね？けっこうスタイルいいのよ？興奮…しない？｣





女はすでに下着になっていて
俺にジリジリ近づいてくる。



俺はゾッとして
宿題のノートを投げつけた。

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