共 犯 者 ‐BTS‐

違法 ページ46

ﾕﾝｷﾞ｢おい。ジミン。本当に盗聴機仕掛けたのか!?全然聞こえねーけど。｣

ｼﾞﾐﾝ｢マジで仕掛けましたって!!花壇で話してる時に…。大体!!盗聴機仕掛けるなんて違法捜査ですよ!?分かってます!?｣

ﾕﾝｷﾞ｢違法って分かってんのか。スゲーな。｣

ｼﾞﾐﾝ｢ちょっ!!ナメてんすか!?｣

ﾕﾝｷﾞ｢あ？全力でナメてるけど？ったく…盗聴機また作らねーといけねーじゃねーかよ…」








これじゃ見張り辞めた意味ねーじゃねーか。

違法…そんなことは知ってる。
けど、盗聴機作れるほどの奴なら
みんなやってる。




ｼﾞﾐﾝ｢バレたらどーするんすか!?クビですよ!?｣

ﾕﾝｷﾞ｢ば〜か。知ってるっつの。じゃあ聞くが、何で映像の監視は良くて、音声の監視は違法なんだ？映像の監視も充分違法だろ。なのにあちこちにカメラが設置されてる。防犯とか言ってるが…実際防犯カメラが犯人逮捕にどれだけ役立ってる？写ってるにも関わらず逮捕に至らない犯人は約全体の8割だ。｣


ｼﾞﾐﾝ｢…うっ…。ですが…」



ﾕﾝｷﾞ｢分かったらさっさと盗聴機の材料買ってこい。｣









ジミンが確実に盗聴機を
仕掛けたとしたら…
自然に取れたか…もしくは…
見つかって破壊されたか…。


調べる宛を変えてみるか…。
当時の心中事件を担当した刑事に
話を聞いてみる。






俺は当時の心中事件を担当した
刑事の自宅を訪ねた。
当時ベテラン刑事だったその人は今は定年退職してこの町に住んでいる。




ﾕﾝｷﾞ｢…この報告書書いたのって…。｣

ﾎﾝｷﾞ｢そうだ。わたしだ。｣







ホンギという刑事の噂は聞いていた。
いくつもの難事件を解決に導いた凄腕の刑事だったと。





ﾕﾝｷﾞ｢…この心中事件。何かおかしいと思いませんでしたか？｣

ﾎﾝｷﾞ｢……。おかしい。そう思った。違和感もあった…。そして…残酷だとも思った。｣






まるですべてを知ってるかのような
ホンギさんの口ぶり。




ﾕﾝｷﾞ｢…残酷…ですか？｣

ﾎﾝｷﾞ｢…再捜査…順調かい？｣




問いに答えないホンギさん。



ﾕﾝｷﾞ｢全然…。何も証拠が出てこないし…証言も無く…。｣

ﾎﾝｷﾞ｢……そうだろうな……。私たちも見つけられなかった…。｣

ﾕﾝｷﾞ｢…勘…何ですが…。俺はあの子達を疑ってるんです。｣




その瞬間ホンギさんの右頬の筋肉が動いた。



ﾎﾝｷﾞ｢…あの子達か…。｣

バイト→←やっと

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す