共 犯 者 ‐BTS‐

進展 ページ15

JG「そのスズメ…。死んだの？」

「…うん。静かに逝っちゃった。」





涙を拭いて穴を掘る。




JG「貸して？俺が掘る。」

「…見られるよ？教室あるし…。」

JG「別にスズメの供養してたって仲良いなんて思われねーよ。」






すっとスコップを取ると
穴を掘り出すジョングク。




「スーちゃん。成仏してね。」



穴にスーちゃんを置く。



JG「…埋めるよ？｣

「……うん。」




土をかけられて
スーちゃんの姿が見えなくなった。




人を殺した人がスズメの死で泣くのかと思われるかもしれないけど…。


どれだけ愛情かあるか無いかで
その者への悲しみや涙が決まるのだ。




私には殺した実の両親より
スズメのスーちゃんの方が
愛情をいっぱい注いだ私の大切な
『死』だった。





ジョングクが穴を埋め終わると
私は石を集めてそこに積んだ。



お墓のつもりだ。




二人でお墓の前で手を合わせる。


JG「また、生まれてこいよ。」



そうつぶやくジョングクを
私は見た。



同じこと言ってる。



最後に花を供えて
スーちゃんの供養は終わった。






JG「……小さくても大きくても…命には変わりないんだな。」


「…後悔…してる？あの事…。」

JG「後悔なんかしてない。だから今こうしてお前と居られるし、笑っていられてる。」


「…そっか。」









私達が幸せを噛み締めていた
この五年…。

警察に動きがあった…。




その日の夕方。
新聞に記事が載せられていた。



５年前の連続心中事件の新たな
動きがあったというのだ。


この５年で筆跡鑑定の技術がより
高くなり、当時分からなかった事実が発覚した。


完璧にマネた母の字だったが…。
筆跡鑑定の結果、心中した妻の筆跡では無い事が判明したのだ。

父の字でも無い。

と、なれば…


私に調べが来る…？


いや…。12歳という年齢で殺すなんて鑑定の前にまず、無いだろうと警察は思うのでは無いか…。


しかもずっと引っ掛かっていた事…。それは、同じ日に全く面識の無い親同士が同じ日に心中をしたという事。
偶然では無いという視点から
警察はこの殺害された四人の夫婦間で男女関係があったのでは無いかという調べもしているとか…。



今ごろになって再捜査…。
警察ってホント無能だ。

機械に頼らなければ
何も分からないなんて。

12歳の子供の考えた計画さえ
分からないなんて…。



バカだよ。ホント。
私達は捕まらない。

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