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みんなが放つ光を遠目から無心で眺めていると隣に人が立った気配がした。
「花火苦手なん?」
覗き込まれた顔は綺麗に整っている一方的に見慣れた顔
『んーん、好き』
「あ、そーなん？」
じゃあ、これ
そう言って渡されたのはまだまだ出番が先であるはずの心許ないヤツ
『こんな序盤に線香花火？』
「花火に順番なんて無いよ。やりたい時にやるの」
『、、、』
「なに」
『悠太が言うと下衆な意味に聞こえてくるよ』
私の放った言葉に彼は間抜けに口を開き目を見開く
「ふはっ、やば。おもろ過ぎやん」
我に返ったように短く吐かれる息に彼は苦しそうにお腹を抱える
「そんなん言うタイプやったんや」
『え、なんか変なこと言った?』
「うん。やっぱりAって面白いな」
にっこり、なんて表現は彼には似合わない
にやり、それが正解だ。
『、、、私もいつも思ってるよ。悠太っていいなぁって』
再び向けられる顔は先程と同じ、ぽかんからのにやり。
「じゃあさ、」
俺ら付き合う？
その言葉に驚きも疑いもせずに頷いて、彼の持ってきた線香花火をするためにしゃがみ込み
『火、ちょうだい』
そう言って悠太の手からライターを貰おうとすると
「危ないから貸してみ」
同じようにしゃがみ込んだ彼は私のすぐ横で線香花火に火を付けてくれる。
ありがと、そう言おうと彼に顔を向けた瞬間に落ちてくるのは暖かい唇で
『、、、キスしたいから。やりたい時にやったの？』
そう聞けば
「うん、そう」
そう言われて顔に熱が集まってくるのがわかった。
良かった、夜で
こんなに余裕のない顔は見られたくなくて膝に顎を置いて2人の関係が始まった瞬間には似つかわしくない頼りない火種を見つめた。
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ともともも(プロフ) - メリッサさん» ありがとうございます！似たような雰囲気の話ばかりになっていて悩んでいたのですごく嬉しいです、普通に泣いてます。これからも頑張ります！ (2022年12月20日 14時) (
レス) id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
メリッサ(プロフ) - ともとももさんの書かれる細かくて優しくて、その場面が思い浮かぶ文がとっても好きです！ (2022年12月11日 2時) (レス) @page30 id: 078328f077 (このIDを非表示/違反報告)
ともともも(プロフ) - moon_shineさん» いつもコメントありがとうございます。最早我々の中では季語に認定されてますよね（）どんどん寒くなって行くのでこれからの黄仁俊が楽しみで仕方ありません（涎） (2022年10月26日 0時) (レス) @page13 id: 01f45e17e6 (このIDを非表示/違反報告)
moon_shine(プロフ) - 冬の黄仁俊は季語になってもおかしくない。私も昨日のロンジュンにやられました。ともとももさん、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年10月15日 7時) (レス) @page7 id: db76fff5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともともも | 作成日時：2022年10月15日 1時
